テレビやラジオ、さらにはWi-Fiやパソコンの通信までもが突然おかしくなる。そんなとき疑うべき問題の一つが「電波ジャック(電波乗っ取り)」です。
本記事では、電波乗っ取りの仕組みから具体的な対策を詳しく解説します。
電波ジャックをされると、個人情報の漏洩やサイバー攻撃の足がかりになる恐れもあります。不審な通信の恐れがある場合は早期に専門業者へ相談することがおすすめです。
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電波ジャック(電波乗っ取り)とは?
「電波ジャック」とは、正規の放送や通信を外部の第三者が不正に乗っ取り、不正な内容を発信する行為です。英語では「Broadcast signal intrusion」または「Broadcast hijacking」とも呼ばれます。
電波乗っ取りは、特にアナログのラジオ放送やテレビ放送などに多く見られましたが、現在ではデジタル放送やIP通信でも発生する恐れがあります。
電波ジャック(電波乗っ取り)の仕組みは?
電波乗っ取りにはさまざまな手法が存在します。以下のような複数の経路が狙われるため注意が必要です。
無線放送の電波を乗っ取る手法
アナログ放送では、比較的簡単に電波ジャックが可能です。たとえば、放送局と同じ周波数帯でより強力な送信機を使用することで、視聴者の受信機を混信・妨害することが可能になります。
この手法は、政治的プロパガンダやテロ活動の一環としても使われた実例があり、過去に複数の事件が報告されています。
有線放送の信号を差し替える手法
ケーブルテレビなどの有線放送では、ネットワーク経由の不正アクセスや物理的な配線の差し替えによってコンテンツを乗っ取られることがあります。
特に問題になるのは、暗号化されていない機器を利用している場合や、パスワードなどの認証情報がデフォルトのままである場合です。
放送局側システムへのサイバー攻撃
近年は、放送局のシステム自体がサイバー攻撃の標的となるケースが増えています。ネットワーク経由で中継装置や編集ソフト、送信サーバなどが操作され、映像や音声を差し替えられる危険性があります。
こうした攻撃は、特にVPNやファイアウォールの設定ミスを突かれるケースが多く、事前のセキュリティ対策が不可欠です。
※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。
上記のように電波ジャックを行う攻撃者は様々な手法で攻撃を仕掛けてきます。個人や社内のリソースだけでは電波ジャックへの対応に不十分な可能性があるため、電波ジャックの恐れがある場合は専門業者に相談することをおすすめします。
電波ジャック(電波乗っ取り)への対策は?
実際に電波ジャックを防止・早期検知するために有効な対策を紹介します。
ネットワークセキュリティの強化
放送局や家庭の送受信機がインターネットに接続されている場合、ファイアウォールやIDS/IPSの導入は有効です。以下の方法が有効です。
- ルーターやファイアウォールで外部ポートを必要最小限に限定する。
- VPNを設定する際には強固な認証(多要素認証)を導入する。
- IDS(侵入検知システム)/IPS(侵入防止システム)を活用し、不審な通信をブロック。
通信・信号の暗号化
電波ジャックを防ぐためにはWi-Fi通信においてはWPA3などの最新の暗号化方式を導入しましょう。
- 無線機器の設定画面にアクセスする。
- 「セキュリティモード」をWPA3に変更。
- 強固なパスワードを再設定し、保存。
無線・有線機器のセキュリティ強化
乗っ取られる多くの原因は、パスワードの初期設定放置や脆弱なルーターの使用のため、以下の対策を行ってください。
- ルーターにアクセスし、管理画面にログイン。
- デフォルトのパスワードを変更。
- 不要なポート開放設定があれば削除。
機器・中継点への物理的アクセス制限
物理的な侵入によるケーブルや送信機の乗っ取りも起こる可能性があります。対策として、物理的セキュリティの強化も重要です。
- 中継装置やサーバールームに施錠を実施。
- 監視カメラを設置し、入退室を記録。
- 第三者業者の作業時には常に立ち合い。
機器のファームウェア更新と運用ルールの徹底
旧式のファームウェアには未修正の脆弱性が残っている場合がありますので以下の対策を行ってください。
- メーカー公式サイトで最新ファームウェアを確認。
- 手順に従ってアップデートを実施。
- 機器運用時のマニュアルを作成し、社内周知。
ログ管理と異常検知体制の構築
ネットワークや機器の異常は、ログ管理により早期発見が可能です。
- Syslogサーバを構築し、ログを一元管理。
- SIEMツールを導入し、リアルタイムでアラート通知。
- 週次でログを点検し、異常を検出したら速やかに報告。
電波ジャック(電波乗っ取り)の被害を受けたら専門業者に相談する
電波ジャックをされた恐れがある場合は、自己対応に限界があるため、どのような情報が漏えいしたかを正確に把握する必要があります。そのためにはフォレンジック調査によるデータ収集と分析が不可欠です。
フォレンジック調査でできることは以下になります。
- 不審なリモートアクセスのログやマルウェア実行履歴の復元
- 削除・隠蔽されたファイルの復元
- 通信履歴・IPアドレスの追跡による攻撃元の特定
- 漏えいした可能性のあるデータやその範囲の明確化
フォレンジック調査では、パソコンやネットワークの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、情報漏えいの有無や被害の全容を明らかにします。調査結果は、企業内の対応指針や法的手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。
適切な対応で、被害を最小限に抑えるためには専門のフォレンジック調査会社に相談しましょう。
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