パソコン乗っ取られたらどうなる?乗っ取り手口と対処方を徹底解説

社会の情報化が進む中、サイバー犯罪の脅威は日々高まっています。実際、ハッキングに使われるマルウェアは1日で数十万単位と作られており、有名企業を狙った不正アクセス被害は、後を絶ちません。

特に2020年以降は、世界的パンデミックの影響で、テレワークが急増していますが、セキュリティが脆弱な自宅のネットワークがハッカーに狙われるケースも少なくありません。

本記事では、パソコン乗っ取りの代表的な事例から、効果的な対処法まで徹底的に解説します。パソコン乗っ取りに対応している専門家も詳しく紹介しているので、ぜひ活用してください。

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パソコンの乗っ取りとは?

パソコンの乗っ取りとは、「何者かによってパソコンを攻撃されること」を指します。パソコンが乗っ取られてしまうと、遠隔操作や改ざん、情報漏洩・悪用などといった不正行為が行われます。

近年は、マルウェア感染によって企業のパソコンが乗っ取られる被害も多発しています。また乗っ取りには、トロイの木馬として知られる”Emotet”などのマルウェアが使われることも多く、ユーザーは気づかないうちにバックグラウンドで端末を乗っ取られ、情報を盗まれるケースが多数報告されています。

パソコン乗っ取りの代表的な事例

ここではパソコン乗っ取り・ハッキングが実際に発生した事例を紹介します。

パソコンが乗っ取られてしまうと、同じような被害にあってしまう可能性があるので、頻繁に異常がないかを確認しておくことが重要になります。

近年発生したパソコン乗っ取りの代表的な事例は以下のようなものがあります。

  • ①パソコン遠隔操作事件
  • ②企業への不正アクセス事件
  • ③「ワコムストア」の旧システムで不正アクセスによる情報漏えい
  • ④So-netを騙るフィッシングメール

①パソコン遠隔操作事件

2012年のパソコン遠隔操作事件では、インターネットの掲示板に殺害予告を書きこむ「トロイの木馬」に感染したユーザーが次々に誤認逮捕されました。この事件を起こした犯人は金銭目的でなく、公権力への挑発が主な動機となっており、警察側の不祥事もあわせて、大きな社会問題となった事件です。

②企業への不正アクセス事件

2022年、自動車関係の会社の通販サイトが不正アクセスを受け、顧客3,360人のクレジットカード情報が流出してしまいました。企業にとって顧客の個人情報流出は、信頼問題に直結するため、重大なダメージを及ぼしかねません。このように、パソコンの乗っ取りは個人でも企業でも攻撃の対象となり、大きな損害を被ることがあります。

③「ワコムストア」の旧システムで不正アクセスによる情報漏えい

2022年、直営の「ワコムストア」が第三者による不正アクセスを受け、個人情報が漏えいしたことを発表した。2022年2月19日から2022年4月19日午前中の期間に、商品を購入した人のクレジットカード情報が漏えいし、一部は不正利用の可能性も。クレジットカード情報の漏えい件数は1,938件にものぼった事件です。

④So-netを騙るフィッシングメール

「So-net」を騙ったフィッシング詐欺が増加していると、フィッシング対策協議会が注意を呼びかけました。ログイン情報(ID、パスワード)やクレジットカード情報などの情報が抜き取られるリスクがあるようです。メール・サイト共に本物そっくりに作られているため、被害が拡大しています。

パソコン乗っ取りの手口

パソコン乗っ取りの手口は多種多様で、セキュリティ対策をしていたとしても100%侵入されないわけではありません。

パソコンの乗っ取りのよくある手口を5つ紹介します。

  • トロイの木馬
  • 脆弱性による乗っ取り(セロディ攻撃)
  • フィッシングを使った乗っ取り
  • ランサムウェアによる乗っ取り
  • パスワード解析による遠隔操作

トロイの木馬

乗っ取り手口として、トロイの木馬を悪用するケースが増えています。電子メールを介して他人のパソコンに入り込むトロイの木馬でも「Emotet」は通常、こうしたものに感染してしまうと、パソコンが不正に乗っ取られるだけでなく、第三者にスパムメールを送りつけられたりする恐れがあり、重大なサイバー犯罪に巻き込まれる可能性もあるため、注意が必要です。

特に「Emotet」は、Windowsのoffice製品に使われている機能を悪用したもので、多数の被害が報告されています。

脆弱性による乗っ取り(セロディ攻撃)

企業が使用するソフトウェアやサーバーでは、プログラムの不具合や設計上のミスが原因でセキュリティ上に欠陥が生じることがあります。こうした欠陥(セキュリティ・ホール)を狙った攻撃は「ゼロデイ攻撃」と呼ばれ、修正パッチが配布されるまでの、ごくわずかな間に攻撃を仕掛けられます。

フィッシングを使った乗っ取り

フィッシングとは一般的に、大企業や運送会社を装った電子メールに記載されているリンクから偽サイトに移動させ、クレジットカード情報など個人情報を盗み出す行為のことを指します。

SMSを悪用したフィッシングは、スミッシングと呼ばれており、被害件数も急増しています。

ランサムウェアによる乗っ取り

ランサムウェアに感染すると、データが暗号化されて使えなくなり、元に戻すことを条件に身代金を要求されてしまいます。身代金を払ってもデータが元通りになる保証はなく、暗号化されたファイルを元通りにすること自体も極めて困難と言われています。

ランサムウェアに感染しないためには、事前にセキュリティ対策を行っておくことや、不審なメールに添付されているファイルは開封しないことが重要となります。もし万が一、ランサムウェアに感染してしまった場合は、パソコンの乗っ取り調査を行う専門家に相談されることをおすすめします。

パスワード解析による遠隔操作

サイトに登録する際は、基本的にアカウント名とパスワードの登録が必要です。もしパスワードが単純なものだと、容易に推測されてしまう可能性があります。

例えば「0000」や「password」のように単純な文字列だとパスワードが破られてしまう可能性があります。大文字や小文字、数字を組み合わせたものであっても、文字数が少なかったり、複数サイトで同じパスワードを使用しているとパスワードが破られる原因となります。

パスワードは忘れてしまうことが多いですが、複雑なパスワードにして紙に書いて管理することや、パスワードを定期的に変更するといった対策を行う必要があります。

パソコンが乗っ取られた時の症状

パソコンに異変を感じた時には、本当に乗っ取りハッキングの被害を受けているのかどうかを

以下の症状が見られたらパソコンが乗っ取られている可能性があるため、要注意です。

  • パソコンの動作が重い
  • パソコンを勝手に操作された痕跡がある
  • 身に覚えのないソフトがインストールされている
  • 身代金要求のメッセージが表示されている

パソコンの動作が重い

普段よりもパソコンの動作が明確に重い場合、パソコンが乗っ取られているかもしれません。たとえば、次のとおりです。

  • カーソルの動きがカクカクしている
  • 検索結果が表示されるまでの時間が長い
  • 動画が正常に再生されない、途切れる
  • パソコンが頻繁にフリーズする

ただし、パソコンは劣化や長時間の継続的な稼働、ストレージの容量不足などで動作が重くなることも往々にしてあります。今いちど、使用環境を確認しておきましょう。

パソコンを勝手に操作された痕跡がある

  •  「このファイル、こんな所に保存した?」
  •  「写真の並び順、変更した?」
  •  「こんなサイト、閲覧した?」

上記のように、他者にパソコンを操作された痕跡がある方は要注意です。もしかしたらパソコンが乗っ取られ、第三者によって遠隔操作されている可能性があります。

身に覚えのないソフトがインストールされている

インストールした覚えのないソフトウェアやアプリケーションがパソコンに入っている場合、パソコンが乗っ取られているかもしれません。このようなソフトウェアは「マルウェア」(不正なソフトウェア)と呼ばれ、脆弱性を利用し、個人情報や決済情報を詐取する目的で使われます。

身代金要求のメッセージが表示されている

PCを暗号化し、身代金を要求するマルウェアは「ランサムウェア」と呼ばれます。この場合、個人での解決は困難とされています。また身代金を支払ったとしても、暗号化データが返ってくる保証はありません。むしろ、どのような経路を介して感染し、どのような情報が盗まれたのかを調査する必要があります。

ランサムウェア被害を調査する専門会社はこちら

もしパソコンが乗っ取られてしまったら?

パソコンが乗っ取られたときは、慌てず、まずは一旦落ち着きましょう。パソコンが乗っ取られてしまった際、絶対にしてはいけないのが、何らかの要求や指示に従ってしまうことです。また、覚えのないメールのURLなども絶対にクリックしてはいけません。

万が一、これらの行動をしてしまうと、金銭や個人情報を盗まれる可能性があります。パソコンが乗っ取られてしまった際には、まずは落ち着いて、前述したような行動はとらないよう留意してください。

ネットワークアクセスを遮断する

パソコンが乗っ取られた際は、まずネットワークを遮断しましょう。端末をオフラインにしておくと、少なくともこれ以上、ウェブに情報が漏えいすることはありません。

ただし、パソコンの乗っ取りは自分では対処できないことが多いので、これまでに紹介してきた方法でも治らない場合は専門家に相談することをお勧めします。

すべてのIDやパスワードを変更する

パソコンで使用しているすべてのIDやパスワードを変更することによって、不正に乗っ取り・ハッキングしている状態を排除できる可能性があります。

簡単なIDやパスワードでは再度侵入されることも考えられるため、なるべく複雑なものを設定することをおすすめします。

セキュリティーソフトでスキャンする

セキュリティソフトでスキャンすることによって、乗っ取り・ハッキング被害の状況を自力で調査したり、被害拡大を防ぐことができる可能性があります。中には侵入者を監視するようなツールもあるため、侵入の証拠をつかむこともできるソフトがあるようです。

しかし、スキャンで脅威が検出されないことや、スキャンを実行できないこともあるため、晩の名対処法とは言えないのが現状です。

安全にハッキング乗っ取りやウイルス感染調査をしたい場合には、ソフトではなく専門会社に相談したほうが確実です。

ダークウェブ監視ツールを導入  

ダークウェブとは、通常の方法ではアクセスできないようになっており、そこでは非合法な情報やマルウェア、麻薬などが取引されているWebサイトのことです。

ハッキング・乗っ取りして抜き出した情報の売買が行われている可能性があります。ハッキング・乗っ取りが疑われる場合には監視ツールを用いてダークウェブを監視することも視野に入れましょう。

しかし、ダークウェブの監視は複雑で危険性が高いため、自力で対処するのはおすすめしません。ダークウェブの監視設備を所持する専門の調査会社に相談しましょう。

信用凍結を設定する 

信用凍結とは、決められた条件に、資金の引き出し等の取引が停止されることを指します。

取引が停止される条件は以下のようなものがあります。

  • 口座が不正取引に利用された
  • 債務整理の対象になる
  • 名義人が死亡した
  • 名義人が認知症であると認められた

パソコンの乗っ取り・ハッキングによって口座が不正取引に利用された可能性がある場合には、申請することで信用凍結をすることが可能です。

金銭トラブルが発生する前に口座を守ることができるので、不安な方は申請しておくことも重要です。

パソコンを初期化する

パソコンをしょきかすることで、すべてのデータを削除することが可能ですので、外部からの不正なアクセスを排除できる可能性があります。

ただし、注意点内部に保存しているデータが削除されるため、保存していたデータは2度と取り出せなくなってしまいます。

保存しているデータを保持したままハッキング乗っ取りの調査をしたい場合には、絶対にパソコンを初期化せずに、実績の豊富な専門会社に相談するようにしましょう。

専門会社に相談する

パソコンが乗っ取られてしまった場合、被害全容を把握し、早急に対処することが大切です。

なぜなら、攻撃で漏えいしたアカウント情報は、ハッカーの「リスト」に追加される可能性が高く、次回のサイバー攻撃に利用されてしまう恐れがあるからです。また漏えいしたアカウント情報は、ウェブ上に晒されていることもあるため、それも含めて専門機関まで調査を依頼することをおすすめします。

ハッキング調査の専門会社では、「パソコンがいつ、どのような経路で乗っ取られたのか」「個人情報が漏えいしているか」を調査することができます。

専門会社の中には相談から見積もりまで無料で行える企業もありますので、会社を選定する際はこの転に注意を払っておきましょう。

パソコンの乗っ取り被害を確認する方法

編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)

パソコンが乗っ取りされているか調査してくれる専門会社をご紹介します。

こちらの会社は、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼でき、幅広い調査に対応していておすすめです。

まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

デジタルデータフォレンジック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: キャプチャ-1-1024x397.png
費用★見積り無料 まずはご相談ください
調査対象PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など
サービスハッキング・不正アクセス調査マルウェア・ランサムウェア感染調査サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など
特長✓累積ご相談件数32,000件以上
✓国際基準をクリアした厳重なセキュリティ体制(ISO認証、プライバシーマーク取得済)
警視庁からの捜査協力依頼・感謝状受領の実績多数

デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万2千件以上の豊富な実績があります。

規模が大きな調査会社でありながら、個人~企業など幅広い規模でのパソコンの乗っ取り調査の実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。

パソコンの乗っ取り調査以外にもさまざまな調査に対応しているだけでなく、ケースごとに専門チームが調査対応を行っているとのことで、高品質な調査が期待できます。さらに、警察への捜査協力も行っているなど、信頼がおける専門会社です。

相談・見積りを無料で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。

↓調査項目・プラン・料金などは公式サイトへ↓

パソコンを乗っ取られないためには?

では、パソコンを乗っ取られないようにするためにはどうすればよいでしょうか?

代表的な対策、注意すべきポイントを下記にまとめてみました。いずれも専門的な知識はほとんど必要ないのでぜひ実践してみてください。

  • セキュリティソフトの使用
  • システムを常に最新状態へアップデートしておく
  • Wi-Fiのチェックも
  • メールに用心
  • パスワードの適切な管理

セキュリティソフトの使用

ウイルスバスターやマカフィーなど、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。こうしたセキュリティソフトを使用するのは一つの有効な手段です

システムを常に最新状態へアップデートしておく

古いバージョンだと外部からの攻撃を防げないこともあります。ソフトウェアやOSは常に最新バージョンにアップデートしておきましょう。

Wi-Fiのチェックも

無線LANからウイルスに感染する、というケースもあります。特に自身の家庭で使用されているWi-Fiの安全性は一度チェックしてみるとよいでしょう

メールに用心

Emotetのように電子メールでのパソコンの乗っ取るのは、サイバー犯罪の常とう手段です。身に覚えのないメールはそもそも開かないなど、日常的に注意を払っておくことが何より重要です。

パスワードの適切な管理

パスワードの使いまわしなどは可能な限り避けましょう。アカウント情報が漏えい時、複数のウェブサイトでパスワードを使いまわしていると、それらサイトもハッカーに標的にされる恐れがあります。漏えい時のリスクを少しでも軽減しておきましょう。

まとめ 

今回は、パソコン乗っ取りの被害や対処法について解説しました。PCがハッキングされると、大切なデータが削除・流出する恐れがあるだけでなく、金銭的な被害につながることもあります。また企業で使われているPCが乗っ取られ、顧客情報が盗まれると、訴訟問題に発生する恐れもあります。

不安に思ったときは、高い技術と実績がある専門家に相談することで、被害の有無や原因究明に役立てます。予防のためにも、不審なサイトやURL、メールなどは開かないようにしましょう。

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