「トロイの木馬に感染しました」偽警告のため強制終了しましょう。消し方や正体を解説

パソコンの使用中に「トロイの木馬に感染しました」と画面上に警告画面が突然表示されたら、表示されたサポートセンターの番号に電話をかけたり、警告画面を経由してソフトウェアのインストールを行ってはいけません。

MicrosoftやWindows、その他有名なセキュリティ企業のロゴが表示されていても警告画面は偽物です。ここでは実際にトロイの木馬に感染しました」と警告画面が表示された時の偽警告の消し方と予防策を紹介します。

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「トロイの木馬に感染しました」という偽警告とは?

「トロイの木馬に感染しました」という警告は、多くの場合、偽警告です。

本物のトロイの木馬とは、正規のプログラムやファイルを装うことで、ユーザーにインストールまたは実行させ、悪意のある活動を行うマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種です。

偽警告の場合、最終的に「トロイの木馬に感染しました」という偽警告をクリックさせてユーザーに偽のセキュリティソフトをインストールや課金させたり、個人情報を入力させ奪うことを目的としています。

このような警告が表示されても、実際には、マルウェアであるトロイの木馬には感染していないことがほとんどです。偽警告の見分け方がわからないと方のために、偽警告の特徴や見分け方を解説している記事もありますので一度確認しましょう。

>>「トロイの木馬ウイルスが検出されました」偽警告例10 個と見分け方を解説!

「トロイの木馬に感染しました」と表示された時にやってはいけないこと

トロイの木馬に感染しました」という偽警告は、ユーザーを混乱させ、不正な行動を取らせるために作られています。このような場合、紹介している「やってはいけないこと」が守るのが重要です。

リンクをクリックしない

「トロイの木馬に感染しました」と表示された際、最もやってはいけないのは、急いで表示されたリンクをクリックすることです。攻撃者はユーザーを騙し、クリックさせることで悪意のあるウェブサイトに誘導し、さらに危険なマルウェアやフィッシング詐欺に巻き込む可能性があります。クリックしないことで、これ以上の被害を防げる場合がほとんどです

ソフトウェアをダウンロードしない

偽警告では、しばしば「ウイルス除去ソフトをダウンロードしてください」と促されますが、これに従ってはいけません。

このようなソフトは偽のセキュリティソフトであり、ダウンロードするとかえってデバイスがマルウェアに感染する。また、遠隔操作ソフトであった場合は遠隔操作される可能性があります。

個人情報やクレジットカード情報を入力しない

偽警告が表示される際、個人情報やクレジットカード情報を入力させようとする詐欺が行われることがあります。たとえば、ウイルス除去のための「有料ソフト」を購入させるシナリオです。この場合、入力した情報は攻撃者に渡り、不正使用される危険性があります。決して個人情報を入力しないでください。

「トロイの木馬に感染しました」偽警告の消し方

「トロイの木馬に感染しました」などの警告が突然表示されても、冷静に対処しましょう。ほとんどの場合、ブラウザの「閉じる」ボタンやタスクマネージャーを使って警告画面を終了できます。警告内のリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしないよう、十分注意してください。

タスクマネージャーを使ってブラウザを強制終了する

偽警告がブラウザ上で表示されて操作ができなくなった場合、まずはタスクマネージャーを使ってブラウザを強制終了しましょう。Windowsでは「Ctrl + Shift + Esc」、Macでは「Command + Option + Esc」でタスクマネージャーを開き、ブラウザを終了します。これにより、偽警告を強制的に消すことができます。

キャッシュとクッキーを削除する

ブラウザを再起動する前に、キャッシュやクッキーを削除することも重要です。偽警告が再度表示されることを防ぐために、ブラウザの設定メニューからキャッシュとクッキーを削除し、攻撃者が利用するデータの蓄積を排除しましょう。これにより、ウェブセッションがリセットされ、安全性が向上します。

パソコンを再起動する

タスクマネージャーでブラウザを強制終了し、キャッシュとクッキーを削除した後は、必要に応じてパソコンを再起動します。再起動によってシステムがリフレッシュされ、マルウェアが残っている場合でも動作を停止させる可能性があります。ただし、偽警告だけであれば、再起動は必須ではなく、問題が解消しているかを確認した上で行いましょう。

偽警告を閉じた後にするべき予防策

偽警告(偽のセキュリティ警告やウイルス警告)を閉じた後、システムの安全性を確保するために以下の予防策を講じることをお勧めします。

セキュリティソフトでのスキャンとウイルスチェック

偽警告を閉じた後、必ずセキュリティソフトを使用してパソコン全体のウイルススキャンを実施します。これにより、システム内に残っている可能性のあるマルウェアや不正プログラムを検出・削除できます。最新の定義ファイルに更新されたセキュリティソフトを使うことが重要です。

ブラウザやプラグインの更新

偽警告が表示される原因の一つに、ブラウザやプラグインの脆弱性が挙げられます。偽警告を閉じた後は、ブラウザやインストールされているプラグインが最新のバージョンにアップデートされているか確認し、必要な場合はすぐに更新しましょう。これにより、将来的なセキュリティリスクを軽減できます。

パスワードを変更する

偽警告が表示された場合、個人情報が漏洩している可能性も考えられます。安全のため、重要なアカウント(メール、銀行、SNSなど)のパスワードを変更し、二段階認証を有効にするなど、セキュリティを強化する措置を取ってください。特に、同一パスワードを複数のサービスで使い回している場合は、すぐに変更することを推奨します。

「トロイの木馬に感染しました」偽警告の指示に従ってしまった場合の対処法

「トロイの木馬に感染しました」という偽警告に遭遇し、指示に従ってしまった場合は迅速かつ適切な対応が必要です。この種の詐欺は、個人情報の流出や不正利用、さらにはデバイスの完全な制御を奪われる可能性があります。以下では、被害を最小限に抑えるための具体的な手順を解説します。

インストールしたソフトウェアを削除

偽警告に従ってソフトウェアをインストールしてしまった場合、まずはそのソフトウェアをデバイスから削除します。以下の手順で対応してください。

不明なソフトウェアや怪しいプログラムはすべて削除してください。

Windowsの場合

「コントロールパネル」から「プログラムのアンインストール」を選択し、該当するソフトウェアを探してアンインストールします。

Macの場合

「Finder」から「アプリケーション」フォルダを開き、該当するソフトウェアをゴミ箱に移動します。その後、「ゴミ箱を空にする」を実行します。

スマートフォンの場合

インストールしたアプリを「削除」または「アンインストール」を選択します。

登録したサービスの解約

偽警告の指示で有料サービスやサブスクリプションに登録してしまった場合は、早急に解約の手続きを行いましょう。

  1. 利用したクレジットカード会社または銀行に連絡し、不審な取引がないか確認します。
  2. 登録したサービスの公式サイトにアクセスし、解約手続きのガイドラインに従います。
  3. 解約後、必要に応じてクレジットカード番号の変更や銀行口座の確認を行います。

未使用のサービスでも課金される可能性があるため、登録内容を確実に確認してください。

入力した個人情報を確認し対応

偽警告に従って個人情報(氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報など)を入力した場合は、情報が不正利用される可能性があります。以下の手順で対応しましょう。

クレジットカード情報

入力したクレジットカード情報について、カード会社に連絡し、状況を説明してクレジットカード停止など必要な対応を依頼します。

入力したパスワード

入力したパスワードについては、直ちに変更してください。同じパスワードを他のサービスで使用している場合も、すべて変更することを推奨します。

氏名、住所、電話番号など

氏名、住所、電話番号などの、個人情報が流出していないかを調査できる業者を利用して確認することを検討してください。

ウイルススキャンで確認

偽ソフトウェアがトロイの木馬やその他のマルウェアをインストールしている可能性があります。以下の手順でウイルススキャンを実行してください。

  1. 信頼できるウイルス対策ソフトウェア(例:Windows Defender、Norton、Kasperskyなど)を使用します。
  2. フルスキャンを実行し、不審なプログラムやファイルを削除します。
  3. 最新のウイルス定義ファイルに更新することを忘れないでください。

スキャン後もデバイスに異常が見られる場合は、専門機関で調査することをお勧めします。

ログイン履歴を確認

アカウント情報が流出している場合、不正アクセスが行われている可能性があります。各サービスでログイン履歴を確認し、不審なアクセスがないかチェックしましょう。

法人が被害に遭った場合

法人が被害に遭った場合は、迅速かつ適切な対応が求められます。特に、個人情報保護法に基づく対応が必要であり、法令遵守を徹底することが重要です。2022年4月に施行された改正個人情報保護法により、個人情報漏洩時の報告義務が強化されています。

個人情報保護委員会への報告

個人情報漏洩が発生した場合、事態の認知から以下の期限内に報告が必要です。

  • 速報:3〜5日以内
  • 確報:30日以内(不正行為が原因の場合は60日以内)

報告は、以下画像(報告書例の一部)のように記入し提出します。

「報告書の例」 出典:個人情報保護委員会

専門家にフォレンジック調査を相談

もしも「トロイの木馬に感染しました」の指示に従い、リンクをクリックしたり、電話をかける過程で、パソコンにソフトウェアをダウンロードしてしまった場合、遠隔操作による情報漏えいが発生する可能性があるため、フォレンジック調査会社に相談することを検討しましょう。

フォレンジック調査会社では、電子端末やネットワークを調査して、情報漏えいの有無やウイルスの感染経路、ハッキングの有無、システムの脆弱性などを調査し、調査報告書の形で提出します。

調査することで、被害の現状や適切なセキュリティ対策を知ることができます。トロイの木馬などのマルウェアに感染したと疑われる場合は一度ご相談いただくとよいでしょう。

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