パソコンのパスワードを忘れてしまったり、過去の所有者が設定したパスワードが不明な場合、業者にパスワード解除を依頼するのが一つの手段です。しかし、パスワード解除には法的リスクやセキュリティ上の懸念も含まれるため、慎重に業者を選び、対策を講じることが重要です。この記事では、パスワード解除業者のサービス内容、依頼の手順、注意点などを詳しく解説します。
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パソコンのパスワード解除サービスの概要
パソコンのパスワード解除サービスとは、パソコンのログイン画面やBIOSにかかっているパスワードを解除するサービスを指します。主に以下のような状況で利用されることが一般的です。
- ログインパスワードを忘れた場合:パソコンのユーザーアカウントに設定したパスワードが不明である場合、通常のアクセスができなくなります。
- BIOSのパスワード解除:パソコンの設定に関わるパスワードが不明な場合は、データにアクセスできなくなります。
- 譲渡されたパソコンの再設定:中古のパソコンを購入したが、前所有者のパスワードが不明なケースもあります。
- 社内不正などが疑われる場合:横領や情報持ち出しといった社内不正がパソコンで行われた場合、証拠隠滅のためにパスワードを勝手に変更される場合があります。
解除可能なパスワードの種類
パスワード解除業者が対応するパスワードは以下の通りです。
- WindowsやMacのログインパスワード:ログイン画面で必要なパスワード。
- BIOS/UEFIパスワード:起動時に設定されるパスワードで、重要な設定項目を保護します。
パソコンのパスワードを自力で解除する方法
パスワードは使用しているパソコンに応じて解除方法が異なります。以下に、代表的なパスワード解除の種類と目的を紹介します。
1. Microsoftアカウントのパスワードを忘れた場合(Windows 10/11)
WindowsPCのMicrosoftアカウントのパスワードを忘れた場合は以下の方法が有効です。
- ログイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリック
- Microsoftのアカウント復旧ページにアクセス
- 登録したメールアドレスや電話番号に送られるコードで本人確認する
- 新しいパスワードを設定し、ログインする
Microsoftアカウント以外のパスワードを忘れてしまうも、事前に「パスワードリセットディスク」を作成していた場合のみ、リセットディスクからパスワードを再設定できます。
- ログイン画面でパスワード入力欄下にある「パスワードのリセット」をクリック
事前に作成しておいたリセットディスクを挿入
- 画面の案内に従って新しいパスワードを設定
Apple IDを使ってパスワードをリセットする
MaCの場合、Apple IDとパソコンが連携済みであれば、Apple IDとパスワードで本人確認を実施して、成功すればログインすることができます。
- ログイン画面でパスワードを数回間違える
- 「Apple IDを使ってパスワードをリセット」を選択する
- Apple IDとパスワードで本人確認を行う
- 新しいMacのログインパスワードを設定する
リカバリーモードから解除する
リカバリーモードはApple IDの連携を行っていない場合に有効です。
- Macを再起動する
- 「Command+R」ボタンを押し、リカバリーモードで起動
- メニューから「ユーティリティ」>「ターミナル」を開く
- コマンド「resetpassword」を入力してエンターキーを押す
- パスワードリセットツールが開いたら、対象アカウントを選択し、新しいパスワードを設定する
パスワード解除業者に依頼する際の注意点
パスワード解除の業者に依頼する際には、いくつかの注意が必要です。特に、業者の信頼性と、解除サービスに伴うリスクについて把握しておくことが重要です。
- 所有権を確認する
- 闇雲に入力しない
- パソコンを初期化しない
- 市販のパスワード解除ソフトを使用しない
所有権を確認する
多くの業者では、依頼者が正当な所有者である証明が求められます。これは不正利用を防ぐためです。家族や友人・恋人の端末の場合、本人の許可または委任状、捜査令状等が必要な場合があります。
闇雲に入力しない
パスワードを何度も間違えて入力し続けると、ロックアウトやセキュリティ制限がかかり、解除がさらに困難になります。特にBitLockerやBIOSパスワードなどは、誤入力によってアクセス不能になることもあるため、推測で入力するのは避け、記憶をたどっても思い出せない場合は早めに専門業者に相談するのが安全です。
パソコンを初期化しない
パスワードを解除できないからといって安易にパソコンを初期化してしまうと、端末内に保存されている大切なファイルや写真、業務データなどが完全に失われる可能性があります。さらに、証拠保全やデータ復旧の観点からも初期化は大きな障害となるため、専門業者の判断を仰ぐまでは絶対に初期化しないようにしましょう。
市販のパスワード解除ソフトを使用しない
インターネット上や市販のパスワード解除ソフトも存在しますが、ソフトを使用することで、証拠となりうるデータが上書きされる可能性があります。
中にはマルウェアやスパイウェアが仕込まれた危険なツールも存在します。安易に利用すると個人情報の流出や端末の破損を招く恐れがあり、かえって状況を悪化させることがあります。信頼できる専門業者による安全な対応を優先してください。
専門家にパスワード解除を相談する
パスワード解除が不正アクセスや内部不正に関係する可能性がある場合には、フォレンジック調査が有効です。フォレンジック調査を通じて、パソコンがハッキングされていないか、不正なデータアクセスが行われていないかを検証できます。
フォレンジック調査の概要
フォレンジック調査とは、パソコンや電子端末のデータ保全、収集、分析を通じて不正アクセスやデータ漏洩の証拠を収集するプロセスです。以下のようなケースでフォレンジック調査が有効です。
- ハッキングの疑いがある場合
- 内部不正や情報漏洩の可能性がある場合
- 法的な証拠を必要とする場合
フォレンジック調査は、専門的な技術とツールが必要であり、個人や一般的な業者では十分な証拠を収集できない可能性があります。専門の調査会社への相談を推奨します。
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調査対象 | PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など |
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パソコンのパスワード解除不能状態を予防する方法
パソコンのパスワードがわからなくなる場合に備える方法もあります。以下のような手段を事前に講じておくと、パスワード解除に困ったときに役立ちます。
1. パスワードリセットディスクの作成
Windowsでは、事前にパスワードリセットディスクを作成しておくことで、パスワードを忘れても自力でリセット可能です。
- 「コントロールパネル」を開き、「ユーザーアカウント」に移動します。
- 「パスワードリセットディスクの作成」を選択し、指示に従ってリセットディスクを作成します。
- USBメモリなどに保存し、安全な場所に保管します。
2 パスワードメモに記録しておく
古典的な方法ですが、「パスワードメモに記録しておく」方法は非常に有効です。特に、定期的に変更したり、複雑な文字列を使用している場合、人の記憶だけに頼るのはリスクが高くなります。
パスワードメモとは、パスワードを紙やノート、またはデジタルメモアプリなどに記録しておく方法です。ただし、のぞき見されると、第三者に不正アクセスされかねないため、セキュリティを意識しましょう。代わりに、暗号化アプリやパスワード管理ソフト(例:1PasswordやBitwarden)を使うと、より安全に管理できます。
特に業務用PCなど、解除できないと大きな支障が出るケースでは、記録の仕方に工夫を凝らすことが、リスク回避につながります。
まとめ
パソコンのパスワード解除を行う場合、 闇雲に入力するのではなく、まずはパソコンのパスワードが書かれたメモなどがないか探しましょう。次にパスワードが解除できない場合、Apple IDなどを利用して解除します。
どうしても解除できない場合や、社内不正の証拠隠滅や不正アクセスなどが原因でパスワードを変更された疑いがある場合は、パソコンのパスワード解除業者に相談して解除してもらいましょう。このような業者の中には「フォレンジック調査」と呼ばれる電子端末内のデータの解析作業も一緒に行えるところもあります。