ネット犯罪とは?多様化した手口の被害事例と対策・対応法を解説

インターネットの利便性が高まる一方で、ネット犯罪の手口は年々巧妙化し、被害は社会全体に広がっています。AIやSNSを悪用した新しい詐欺、金融口座への不正アクセス、さらには企業を狙ったランサムウェア攻撃まで、多様な手口が確認されています。

「自分は関係ない」と思っていても、個人情報の流出や偽サイトによる被害は誰にでも起こり得ます。だからこそ、ネット犯罪の現状や代表的な手口、そして取るべき対策を知っておくことが重要です。

本記事では、ネット犯罪の概要と被害事例、被害が増加している背景、すぐに実践できる対策、そして万が一被害に遭った場合の対応方法をわかりやすく解説します。

もしすでに不審なアクセスや情報流出が疑われる場合は、事実を早期に確認することが重要です。被害の有無を明確にするために、フォレンジック調査の活用をご検討ください。

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ネット犯罪とは

ネット犯罪とは、インターネットやデジタル技術を悪用して行われる犯罪行為を指します。代表的なものには、詐欺、不正アクセス、情報漏洩、マルウェア感染などがあり、被害は個人から企業、さらには自治体や公共機関にまで広がっています。

特に近年ではAIやSNSの普及に伴い、手口が多様化・巧妙化しており、誰にとっても無関係ではいられない社会課題となっています。

ネット犯罪被害が急増し社会問題に

ここ数年、ネット犯罪による被害は急激に増加しています。特に偽サイトや詐欺行為は一般消費者を狙ったものが多く、新聞やテレビニュースでも頻繁に取り上げられています。情報リテラシーが十分でない層が被害に遭いやすく、社会全体での対策が求められています。

たとえば、2024年のフィッシング報告件数は 1,718,036件 に達し、過去最多を記録しています。こうした詐欺の手口が巧妙化していることは、社会的なリスクが拡大している証拠と言えます。

出典:JAPANSecuritySummit Update

AIやSNSを悪用したネット犯罪手口が拡大

AIを使ったチャットボットやディープフェイク動画、SNSを利用した投資・ロマンス詐欺が急増しています。

警察庁は、SNSが特殊詐欺やSNS型投資詐欺などの「犯罪インフラ」として悪用されていると警鐘を鳴らすとともに、生成AIを用いたディープフェイク詐欺や暗号資産を利用したマネー・ロンダリングへの警戒も強めています。

出典:警察庁

主なネット犯罪の種類と実例

ネット犯罪にはさまざまな形態があります。ここでは、現在特に多く報告されている代表的なネット犯罪の種類とその実例について紹介します。

個人情報やパスワードの大規模流出

マイナンバーや会員サイトのログイン情報など、個人情報の大規模流出事件が後を絶ちません。特に近年は、業務委託先での誤送付やシステムの設定ミスなど、人的・技術的な原因による事案も増えています。

2024年度には、個人情報保護委員会へ報告された漏えい件数が2万1007件に達し、過去最多となりました。原因としては、民間事業者のサーバーへの不正アクセスや書類の誤交付、フィッシング詐欺などが挙げられます。

>>個人情報漏洩とは?定義と漏洩時の影響を徹底解説

>>2024年4月施行・個人情報保護法改正のポイント解説

出典:TBSニュース

証券口座や金融口座の不正アクセス

銀行口座や証券口座に対する不正アクセスは深刻な被害をもたらします。フィッシングメールなどで盗まれた認証情報を用い、短時間で多額の資金が引き出されるケースも報告されています。

>>銀行口座への不正アクセスとは?手口・対処法・予防策を徹底解説

サポート詐欺や偽サイトへの誘導

「ウイルスに感染しました」といった偽の警告を表示し、架空のサポートセンターに誘導するサポート詐欺が広がっています。また、検索エンジンや広告を悪用して偽サイトに誘導する手口も増えています。

>>【2025年最新】サポート詐欺で遠隔操作されたら?具体的な対処法と防止策を解説

>>偽サイトに個人情報を入力してしまったらどうする?適切な対処法と相談窓口を解説

SNS型投資詐欺やマッチング詐欺

SNSやマッチングアプリを通じて信頼関係を築き、投資話や恋愛を装って金銭をだまし取る詐欺が増えています。被害者の心理に深く入り込むため、精神的なダメージも大きくなる傾向があります。

ランサムウェアとサプライチェーン攻撃

企業や自治体を標的としたランサムウェア攻撃は依然として続いており、取引先を経由したサプライチェーン攻撃も増加中です。被害は企業内だけにとどまらず、広範囲に波及するのが特徴です。

万が一、社内システムや取引先経由での不正アクセスが疑われる場合には、迅速な状況把握と証拠保全が求められます。外部への被害拡大を防ぐためにも、専門的なフォレンジック調査による対応が有効です。

>>ランサムウェアに感染したらどうなる?対処法とやってはいけないことを解説

なぜネット犯罪被害が増えるのか

ネット犯罪の被害が年々増えている背景には、攻撃者側の手口が高度化・自動化していること、そして防御する側の意識や対策が追いついていないというギャップがあります。

詐欺の自動化と巧妙化が進む

詐欺メールや偽サイトの作成が自動化されており、量産された攻撃が日常的にインターネット上にばらまかれています。見た目や内容が本物そっくりのため、従来の知識や経験では見抜けないケースが増えています。

リテラシー不足と対策の遅れ

利用者側のセキュリティ意識の低さも、被害が拡大する原因の一つです。特にパスワードの使い回しや、不審なリンクを無警戒に開いてしまう行動など、基本的な対策が不十分なままネットを利用している人も少なくありません。

ネット犯罪被害に遭った場合の対応

被害に遭ってしまった場合でも、迅速かつ適切に対応することで被害を最小限に抑えることができます。焦らず、必要な情報を集めて行動しましょう。

警察や弁護士と連携し早期解決を目指す

金銭的被害や個人情報の流出が確認された場合は、速やかに警察に通報することが第一です。加えて、法的なアドバイスや手続きを進めるために、弁護士への相談も検討しましょう。

証拠を保存しフォレンジック調査へ

詐欺メールやWeb画面、通信ログなどの証拠はすぐに保存しておきましょう。フォレンジック調査によって、攻撃の経路や影響範囲を明らかにすることで、被害の全容を把握し、再発防止につなげることができます。

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今すぐできるネット犯罪の対策

被害を防ぐためには、日常的に実践できる対策を取り入れることが重要です。複雑な技術を使わなくても、基本的な行動を見直すことで大きな効果があります。

多要素認証やパスワード管理の強化

異なるサイトでのパスワードの使い回しは避け、パスワード管理ツールを活用することでセキュリティを高められます。また、多要素認証(MFA)を導入することで、万が一パスワードが流出しても不正ログインを防ぐことが可能です。

sagicheckなどのチェックツールを活用

偽サイトかどうかを事前に判定できる「sagicheck」などのツールを活用することで、被害に遭う前にリスクを見つけることができます。URLを入力するだけで簡単に確認できるため、日常のネット利用にも取り入れやすい手段です。

SNSやメールの誘導に注意する習慣をつける

SNSやメールに貼られているリンクには慎重になる必要があります。「今だけ」「高収益」などの誘導ワードには注意し、不審に感じたらクリックを控えるのが基本です。

まとめ

この記事で紹介したネット犯罪の実態と対策のポイントを、最後にもう一度整理します。

  • ネット犯罪はAIやSNSの悪用などで巧妙化・多様化している
  • 個人情報流出や金融不正アクセスなど深刻な被害が相次いでいる
  • 多要素認証やツールの活用など日常的な対策が重要
  • 被害に遭った場合は迅速に警察・専門家へ相談し、証拠を確保することが不可欠

安心してインターネットを利用するためには、日常的な警戒と継続的な対策が欠かせません。万が一、被害に気づいた・不安を感じた場合には、専門的な調査によって事実を明らかにすることが重要です。

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