※この記事は2024年8月に更新されています
「外付けHDD(ハードディスク)が突然壊れてしまった!」「PC(パソコン)を落としてしまい画面が付かなくなった!」「誤って必要なデータを削除してしまった!」そのようにHDDにある日突然アクセスできなくなったり、データが消えてしまうことがあります。
このようなトラブルを解決するのが「データ復旧サービス」です。データ復旧の専門業者は全国に100社以上存在し、その技術力やサービス体系にはそれぞれの業者の特徴があります。
しかし、下記のような声が聞かれることも珍しくありません。
- 「どこに頼んだらいいか分からない」
- 「データ復旧サービスを始めて利用するので業者の選定が難しい」
- 「悪質な業者にぼったくられたくない」
そこでこの記事では、技術力、価格、サービスの質の3つのポイントで厳選した、おすすめのデータ復旧業者を紹介していきます。
全国約100社以上のデータ復旧のサービスを徹底的に調査&利用してみて「ここなら安心!」というプロのデータ復旧業者を紹介しました。
併せて、データ復旧サービスの失敗しない選び方、費用、復旧前にNGな行動などを解説しています。
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- 1 データ復旧サービスとは?
- 2 HDDデータ復旧の難易度を左右する「物理障害」と「論理障害」
- 3 データ復旧に成功するかは業者の「技術力」で決まる
- 4 口コミ徹底調査!よくあるトラブル事例と優良業者の特徴
- 5 データ復旧依頼前の注意点
- 6 データ復旧サービス依頼時の注意点
- 7 技術力が高いデータ復旧業者とは?
- 8 データ復旧専門業者を利用するメリット
- 9 データ復旧専門業者を利用するデメリット
- 10 データ復旧成功の鍵を握る10つのポイントとは
- 10.1 【結論】技術力のあるデータ復旧業者を選ぶべき
- 10.2 【ポイント①】データ復旧率が高く、対応実績が多い
- 10.3 【ポイント②】他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が豊富
- 10.4 【ポイント③】データ復旧に関する専門的な設備を保有している
- 10.5 【ポイント④】プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 10.6 【ポイント⑤】初期費用や追加料金がかからない
- 10.7 【ポイント⑥】他社で復旧不可だった機器の実績が豊富
- 10.8 【ポイント⑦】初期診断・復旧のスピードが速い
- 10.9 【ポイント⑧】HDD復旧技術で表彰された実績がある
- 10.10 【ポイント⑨】エンジニアが数十名以上いて機器別の専門に分かれている
- 10.11 【ポイント⑩】サービスが利用しやすい
- 11 よくある失敗&悪質なデータ復旧業者の共通点とは?
- 12 【法人向け】本当におすすめできるデータ復旧業者のポイントまとめ
- 13 厳選5社のデータ復旧業者を比較
- 14 【最新】おすすめデータ復旧専門業者ランキング
- 15 データ復旧業者に依頼する際の流れ
- 16 HDDの構造と寿命について
- 17 データ復旧復元できる機器とデータの種類
- 18 データ復旧サービス以外に自力でデータ復元する方法
- 19 困ったときは「復旧率」が高い実力勝負のデータ復旧業者を選ぼう
- 20 データ復旧に対応している機器例
- 21 なぜ同じ機器でも業者によって料金の違いがあるのか
- 22 データ復旧の料金
- 23 まとめ
データ復旧サービスとは?
データ復旧サービスは、さまざまな機器からのデータ復旧に対応しています。子供の映像や仕事のデータなど大切なデータが失われた場合は、データ復旧サービスを利用することで、データを復旧できる可能性があります。
「機器修理サービス」との違い
「機器修理サービス」とは、故障したPCやHDDなどの「動作の復旧」を目的にしています。
そのため、データが保存されている領域を含め、故障している部品の交換を行うため、ほとんどの場合保存されているデータは失われてしまいます。
「バックアップデータがない」「必要なデータが1つでもある」という場合は、自身の目的とは異なるサービスであるため注意してください。
「データ復元ソフト」との違い
「データ復元ソフト」とは、データ復旧サービスの目的と同じく「データの復旧」を目的に利用するツールですが、対応している障害が限定されている(軽度の論理障害のみ)点が、データ復旧サービスと大きく異なる点です。
記憶媒体が物理的に破損している場合などのソフトに対応していない障害にも関わらず、ソフトを使用した復旧を行ってしまうと、破損している部分の状態悪化などを招き、最悪の場合はデータを完全に失ってしまう可能性があります。
また、ソフトの利用自体にはある程度のリテラシーが必要なため、誤った操作による上書きなどが発生し、その後のデータ復旧の難易度が上がってしまう場合もあります。
「データが必要だが自身での作業が不安」という方は、「データ復旧サービス」に問い合わせましょう。
データ復旧サービスの主な対応機器
データ復旧サービスでは以下のような機器からのデータ復旧に対応しています。
- HDD(ハードディスク)
- SSD(ソリッドステートドライブ)
- デスクトップパソコン、ノートパソコン
- NAS、サーバー(RAID機器)
- USBメモリ、SDカード
- DVD、Blue-rayレコーダー
- ビデオカメラ、デジタルカメラ
- 光学ディスク、コンパクトフラッシュ
しかし、どの業者でも同様な復旧が行えるわけではありません。メディアの種類、障害の程度によって、データ復旧の難易度は大きく異なります。
中にはデータ復旧の能力が低いにもかかわらず、高額な料金を請求する業者もいます。従ってデータ復旧業者を選ぶときは、その実績と能力、料金をしっかりと確認することが大切です。
HDDデータ復旧の難易度を左右する「物理障害」と「論理障害」
データ復旧、特にハードディスクドライブ(HDD)などのデバイスにおいては、障害が発生した際の難易度はその障害の種類によって大きく異なります。
そこで見て取れる主な障害の種類としては、「論理障害」または「物理障害」がありますが、これらが同時に発生する場合もあります。これらの障害はそれぞれ異なる対応を必要とするため、その全てに対応可能な業者を選ぶことが重要となります。
特に、高度な技術力を要する「物理障害」に対応可能な業者は、その技術力の高さから広範囲な障害の復旧に対応することが可能であり、その結果として高い評価を得ています。
そして、これら二つの主な障害の特徴については以下の通り詳述します。
論理障害とは
論理障害とは、「誤操作での初期化・フォーマット」や「読み書き中の強制終了によるファイルシステム障害」が原因で、記録されているデータやフォルダ構成に不具合が生じている状態です。
発生する症状は以下が挙げられます。
- フォーマット要求のエラーメッセージの表示
- OSが起動しない
- 頻繁にフリーズする
- 自動でファイル名が書き変わる
- ブルースクリーンが表示される
- ファイルやフォルダが開けない
論理障害ではHDD自体に問題があるわけではないため、正常に起動することから発覚が遅れがちな障害です。
症状が軽度である場合には復元ソフトでも復旧が可能ですが、中度~重度の障害の場合にはデータ復旧業者での復旧が必要になるため注意が必要です。
論理障害は以下の流れでデータ復旧を行います。
- 特殊なツールを使用して、記憶媒体から壊れたデータを抽出(カービング)する
- バイナリエディタを使用し、破損しているデータ構造(16進数の英数字の羅列)を手作業で修復する
物理障害とは
物理障害とは、HDD自体が「落下などの衝撃」「落雷によるショート」「経年劣化」などが原因で物理的に破損して発生する障害を指します。
- カチカチ、カタカタと異音がする
- 焦げ臭いにおいがする
- フォーマットが促される
- BIOSがハードディスクを認識しない
- OSが起動しない
- 頻繁に再起動・フリーズする
物理障害の復旧は部品交換やHDDの解体を行うため、個人で対応できる範疇を超えており、データ復旧業者に依頼することが必須になります。
物理障害は以下の流れでデータ復旧を行います。
- 故障個所の特定
- 該当する部品の修復・交換(HDDの場合クリーンルームが必要)
- データの抽出作業
- 部品の再交換
- 2~5の繰り返し
ただし物理障害に対応できるのは一部の技術力の高いデータ復旧業者に限られるため、業者を選ぶ際には注意が必要になります。
素人には見分けがつかない症状もある
発生している障害が判別できない状態のときは、論理障害と物理障害のどちらも対応可能な業者に復旧を依頼しましょう。
「ファイルが開けない」「認識されない」「エラーメッセージが出る」などの症状は論理・物理どちらの可能性も考えられますが、物理障害か論理障害かによって復旧の難易度が大きく異なるため、非常に重要なポイントになります。
また、重複して二つの障害が併発している場合もあるため、やみくもに作業をすると症状が悪化し、最悪二度とデータが取り出せない状態になってしまう可能性があります。
念のためにも、対応できる障害の幅が広い業者を選択しておくことによって、適切な復旧作業を行うことができます。
復旧できる障害レベルは業者によって変わる
業者によって復旧できる障害と復旧できない障害があるため、技術力が高く対応できる障害の幅が広い業者をおすすめします。
論理障害も物理障害も軽度~重度まで段階が分かれていて、その対応手段が変わり、症状が重くなるにつれて復旧設備やノウハウが必要になります。
「物理障害」や「重度の論理障害」に対応できるデータ復旧業者は日本国内でも限られていると言われています。
中には、物理障害が発生していると分かった時点で断る業者も存在するようなので、できるだけ早い段階で技術力の高いデータ復旧業者に相談すると安心です。
データ復旧に成功するかは業者の「技術力」で決まる
データ復旧の成否は業者の技術力によるため、データ復旧業者を選ぶ際は、さまざまな問題への対応力、豊富な実績、そして最新の技術力を有する業者を選ぶことが重要です。
データ復旧作業は機器の状態が非常に不安定であり、失敗すればやり直しが利かない作業です。一度失敗すると、二度と成功する可能性が大幅に低くなります。
復旧成功確率の低い業者に依頼し、作業が失敗すれば、料金を支払ったにも関わらず、最悪の場合、大切なデータを永遠に失ってしまう可能性があります。したがって本気で取り戻したいデータがある場合は、最初から確かな技術力を持つ業者に依頼する必要があります。
口コミ徹底調査!よくあるトラブル事例と優良業者の特徴
データ復旧サービスは各社で技術力や料金、サービス内容が異なります。
編集部の調査では、たとえば以下のようなトラブル事例がよくあることが分かりました。
- データが取り出せなかった・復旧に失敗された
- A社では復旧できなかったが、B社では復旧できた
- 復旧のスピードが遅く、いつまで経っても作業が終わらない
- 事前に聞いていなかった高額料金が後から追加された
- 料金だけで業者を選んだら思ったようなサービスを受けられなかった
- 良い口コミを強要された
反対に、以下の口コミのあるデータ復旧業者は、技術力が高い優良業者の可能性が高いです。
- 復旧率が高く他社で直らなかった機器が復旧できた
- 復旧完了までの対応が丁寧であった
- 復旧設備を見学、安心できた
- 緊急依頼でも対応が早く、短期間で復旧完了できた
気を付けなければいけないのは、業者選びに失敗して、結果に見合わない高額費用を支払ったり、二度とデータが取り戻せなくなったりする状態になることです。
データ復旧依頼前の注意点
データ復旧を検討している際は、以下の点に注意し、できるだけ何もしない状態でデータ復旧の専門業者に相談してください。
- むやみに自身で作業しない
- 初期化やフォーマットはNG
- まずは技術力のある専門業者に相談してみる
むやみに自身で作業しない
何らかの問題が発生し、データが取り出せなくなってしまった場合、再起動や復旧ソフトの使用などはせずに何もしないことがデータ復旧の可能性を上げる最善策です。
論理障害が発生していた場合、通電状態を続けているだけで起動ログや接続ログなどの情報が削除データや壊れたデータの上に上書きされていきます。その結果、必要なデータの痕跡が失われデータ復旧が難しくなってしまいます。
物理障害が発生していた場合、通電を行うことで正常な部品の破損や、破損している部品の状態悪化などを招き、最悪の場合二度とデータを取り出せなくなってしまう可能性もあります。
データの復旧をしたい場合は、該当機器への通電は避け、信頼できるデータ復旧専門業者に相談しましょう。
初期化やフォーマットはNG
データが取り出せない原因によっては、「フォーマットしますか?」や「初期化しますか?」といったエラーメッセージが表示される場合があります。
結論、「初期化」「フォーマット」は絶対に行わないでください。このエラーメッセージに従い、初期化やフォーマットを行うと、PCや記憶媒体が通常通りに使用できる場合がありますが、肝心のデータは取り出すことが出来なくなってしまいます。
万が一、既に初期化やフォーマットを行ってしまった場合は、直ちに通電を止め技術力のあるデータ復旧専門業者に相談してください。
まずは技術力のある専門業者に相談してみる
「データが取り出せなくなってしまった場合は結局どうすればいいの?」
どのような症状や機器であっても、まずは無料で相談できる技術力のある専門業者に相談することが、失ったデータを取り出す一番の近道です。
データ復旧サービス依頼時の注意点
データ復旧のユーザーレビューは「技術力」と「料金」に集中しています。
特に以下の4つのトラブルに注意が必要です。
- 高額な費用を支払ったのにデータが取り出せないこともある
- 事前に聞いていなかった高額料金が後から追加された
- 異なる業者間での復旧成功率に差がある
- 復旧のスピードが遅く必要なタイミングに間に合わなかった
高額な費用を支払ったのにデータが取り出せないこともある
技術力の低い業者に依頼すると「復旧できなかった」「失敗したのに費用だけ取られた」などの問題が発生します。
一方、信頼できる業者は、作業前に正確な診断を行い、可能性を説明した上で正式に依頼(契約)するかどうか確認してくれます。この過程を通じて、業者の技術力と透明性を評価することが重要です。
事前に聞いていなかった高額料金が後から追加された
定額制や格安のデータ復旧業者に依頼する際、予期せぬ追加料金が発生することがあります。
特に、規定外作業が必要になった場合、最終的な料金が大幅に跳ね上がる恐れがあります。そのため、見積もり時に追加料金の可能性を確認することが重要です。成功報酬制を選べば、復旧が成功した場合のみ料金が発生し、予想外の高額請求を防げます。
異なる業者間での復旧成功率に差がある
データ復旧は、高度な技術と経験が必要な作業であり、成功率は業者の技術力に大きく依存します。技術力が高い業者ほど、データ復旧の成功率が高くなるのは当然です。
しかし、データ復旧の成功率は、技術力以外にも様々な要素によって左右されます。たとえば初期診断の精度。初期診断でデータ損失の状態を正確に把握することで、適切な復旧作業を行うことができれば、復旧成功率を高めることができます。これは経験豊富なエンジニアによる診断が重要であり、経験が乏しい業者だと「誤診」するおそれもあります。
そのため、複数の業者に依頼して比較検討することをおすすめします。
復旧のスピードが遅く必要なタイミングに間に合わなかった
データ復旧の時間は業者によって大きく異なり、数日で完了する場合もあれば、一か月以上要することもあります。充実した設備と人員を持つ業者は迅速に対応可能ですが、長期間かかる業者は作業を外注している可能性があり、技術やセキュリティ面でも不安が残ります。もっとも、難易度が高い場合は期間が延びることもありますが、できるかぎり速やかな対応が期待できる業者を選ぶことが重要です。
技術力が高いデータ復旧業者とは?
データ復旧業者を選定する際に重要なポイントは大きく分けて以下4つです。
- 技術力(復旧率)が高く自社内でレベルの高い作業が行える
- 復旧実績が豊富で難易度の高い症状も対応可能
- 初期診断無料で高額な追加料金が発生しない
- サポートが充実していて信頼できる
データ復旧は非常にセンシティブな作業であり、信頼できる業者の選定が肝心です。そのためには、各業者の専門知識、技術力、実績、口コミなどをトータルで評価し、自分自身が満足できる、確実なデータ復旧が行える業者を選びましょう。
特にデータ復旧業者選びにおいて、最も重要なのは、その高い技術力です。確かに、口コミや料金体系を考慮に入れることは重要ですが、それだけで業者を選んではいけません。なぜなら、一部の業者は実績がまったく無いにも関わらず、高評価の口コミを書くよう依頼することもあるからです。
さらに、技術力のない業者に依頼した場合、大切なデータが永久に失われるリスクが存在します。したがって業者の復旧率や他社との比較結果などを十分に調査し、参考にすることが重要となります。
編集部おすすめのデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、法人対応のデータ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
データ復旧専門業者を利用するメリット
重要なデータを誤って削除した、またはパソコンが故障して起動できなくなったとき、自分でデータ復旧を試みようと考える人も多いでしょう。
しかし、データ復旧は専門知識や技術を必要とし、失敗するとデータを完全に失うおそれがあります。
そこで、データ復旧専門業者を利用するメリットを以下に紹介します。
- 豊富な経験にもとづく復旧作業のノウハウがある
- NAS・サーバーのデータ復旧にも対応
- 個人での復旧作業では不足しがちな知識、ノウハウ、設備が整っている
- 適切な設備・機器を使用できる
- さまざまな不具合やトラブルを経験しているため、最適な復旧方法を選択可能
- 見積もりまで無料で行っている業者も存在する
なお、自身での作業では、無理に作業を行ってしまい状態を悪化させてしまう可能性もあるので、重要なデータであればあるほど、何も手を加えずにデータ復旧専門業者に相談しましょう。
①豊富な経験にもとづく復旧作業のノウハウがある
データ復旧の専門家は、多くのケースに対応した経験があり、さまざまな問題を解決できます。例えば、下記のようなケース・シチュエーションに対応することができます。
- 誤って削除してしまったデータ
- 故障や破損によって失われたデータ
- フォーマットしてしまったデータ
- 水没や火災などの災害に遭ったデータ
データ復旧の専門家は、それぞれのケースに応じて最適な方法を選択して復旧作業を行います。特に実績豊富なデータ復旧の専門家は、さまざまなケースに対応してきた経験があり、それぞれの状況に適した復旧方法を知っています。
したがって、データ復旧の専門家に依頼する際には、実績豊富な専門家を選ぶことが重要です。
②NAS・サーバーのデータ復旧にも対応
NASやサーバーは、大量のデータを効率的に管理するために、複雑な構造と技術を採用しています。また、多くのNASやサーバーは「RAID構成」を採用しており、原因を特定して適切な復旧方法を選択するには、RAID構成の仕組みにまつわる専門知識が必要です。この点において技術力のあるデータ復旧の専門家は、複雑なRAIDレベルにも精通しているため、NAS・サーバーのデータ復旧にも対応できます。
③個人での復旧作業では不足しがちな知識、ノウハウ、設備が整っている
データ復旧は、単にデータを「探す」作業だけでなく、損傷したデータを「修復」する作業も含みます。そのため、専門的な知識や技術、設備が必要となります。
一般のユーザーがデータ復旧を試みるとき、以下のような理由で失敗することがあります。
- 必要な知識や技術が不足している
- データ復旧に必要不可欠な「設備」が用意されていない
- データの損傷(物理的な障害)が深刻すぎて復旧できない
一方、データ復旧の専門家は、豊富な経験と知識を駆使して、さまざまなケースに対応することができます。また、最新の技術や設備を導入することで、データ復旧の成功率を高めています。
④適切な設備・機器を使用できる
データ復旧サービスでは、高度な復旧作業に必要な専用の機器やソフトウェアを使用します。これにより、物理的に損傷したハードドライブや、複雑なデータ構造を持つシステムからもデータを取り出すことが可能です。また、復旧作業を安全な環境で行うため、データの損失リスクを最小限に抑えることができます。
⑤さまざまな不具合やトラブルを経験しているため、最適な復旧方法を選択可能
データ復旧の専門家は、多様なトラブルや不具合を経験しているため、豊富な経験と知識を駆使し、特定の状況にあわせた効率的かつ最適な復旧方法を迅速に選択できます。
特に問題をすばやく特定し、適切な復旧プランを立てる場合、実績豊富で24時間365日スピード対応している業者に相談することをおすすめします。
⑥見積もりまで無料で行っている業者も存在する
データ復旧サービスに対して、「データ復旧サービスは高い」「ぼったくられるという噂を聞き不安だ」と費用面で不安を感じている方も多いのではないかと思います。
しかし、データ復旧専門業者の中には、相談から見積もりまで無料で行っている専門業者も存在するため、気軽に相談することが可能です。
この記事で紹介するおすすめのデータ復旧専門業者も無料相談が可能な、技術力の高い業者なので一度相談することを検討してみてください。
データ復旧専門業者を利用するデメリット
データ復旧専門業者に相談するメリットを紹介しましたが、以下のようなデメリットも存在します。データ復旧サービスの利用を検討している方は注意しましょう。
- 個人での復旧に比べ費用が高い
- 技術力にばらつきがある
個人での復旧に比べ費用が高い
データ復旧サービスの利用は、個人での復旧作業に比べ費用が高くなってしまいます。個人での作業は無料で行える場合もあり、ソフトを購入したとしても1万円前後で復旧作業を行うことが可能です。
データ復旧専門業者では、「データ復旧専門のエンジニア」が「専用の設備」を用いて「一番確実な方法で」データ復旧を行うため、人件費や設備維持費がどうしても発生してしまいます。
上述した通り、データ復旧専門業者は相談から見積もりまで無料で行える場合があるので、費用面で不安がある方は一度相談してみましょう。
技術力にばらつきがある
データ復旧専門業者は全国に100社以上存在するため、その技術力には大きな差があります。そのため、多くのデータ復旧サービスから、技術力の高い優良な業者を選定するのは難しい作業です。
また、データ復旧は手術と似ていて、基本的に何度もやり直しが出来ません。一度手を加えてしまうとその後のデータ復旧の難易度が大きく上がってしまいます。
ただ技術力のある業者に依頼できれば他の復旧方法に比べても一番早く、簡単に、確実にデータを復旧することが可能です。
データ復旧成功の鍵を握る10つのポイントとは
データ復旧業者に依頼するのであれば、データが復旧できなければ意味がありません。
データ復旧業者を探すとき、成功の鍵を握るポイントは以下の通りです。
- 【結論】技術力のあるデータ復旧業者を選ぶべき
- 【ポイント①】データ復旧率が高く、対応実績が多い
- 【ポイント②】他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が豊富
- 【ポイント③】データ復旧に関する専門的な設備を保有している
- 【ポイント④】プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 【ポイント⑤】初期費用や追加料金がかからない
- 【ポイント⑥】他社で復旧不可だった機器の実績が豊富
- 【ポイント⑦】初期診断・復旧のスピードが速い
- 【ポイント⑧】HDD復旧技術で表彰された実績がある
- 【ポイント⑨】エンジニアが数十名以上いて機器別の専門に分かれている
- 【ポイント10】サービスが利用しやすい
【結論】技術力のあるデータ復旧業者を選ぶべき
細部のポイントを列挙する前に、最も重要な結論を説明しておきましょう。
業者の選定を行う際に最重要視すべきポイントは「データ復旧の技術力」です。データ復旧の専門業者に依頼するのであれば、目的は「データの復旧」であるはずです。
上記でも解説しましたが、データ復旧は何度も繰り返し処置を行うことが出来ません。そのため、「安かったから」「近かったから」「メーカ保証で無料だったから」という理由のみで依頼してしまうと、技術力のある業者でも復旧が困難な状態になってしまう可能性もあります。
それでは技術力のある業者はどのように見分ければ良いのでしょうか。
客観的な技術力を確認する
まずは、技術力を客観的に示しているかを確認しましょう。
技術力の高い業者では「復旧率〇%」「他社復旧不可機器の復旧実績〇件」など、数値による技術力のアピールを行っています。
対して、技術力が低い業者では「ハイレベル」「トップクラス」など、曖昧な表現を使用している場合が多いため注意してください。
データ復旧のスピードを確認する
技術力のある業者では、以下の要因によりデータ復旧を迅速に行うことが可能です。
- 在籍しているエンジニアのレベル
- ストックしている交換用部品
- 自社内作業の徹底
まずエンジニアレベルが高いと、他社にはない復旧技術・経験・ノウハウがあるため、同じ症状であっても迅速なデータ復旧が可能になります。
次に、物理的に機器が破損している際に必要な部品を多くストックしている業者では、部品調達の時間をカットできるため、ラボの規模が小さい業者に比べ素早いデータ復旧を可能にしています。
最後に、復旧に必要な設備や技術レベルの高いエンジニアが在籍していることで、自社内で作業を完結することができます。技術力の低い業者では、自社で対応ができない障害の復旧を他社に外注するため、自社内で作業が完結する技術力の高い業者に比べ、復旧スピードが遅くなってしまいます。
業者によっては、HPなどに具体的な復旧スピードが明示されている場合があるので確認してみましょう。
データ復旧の環境を確認する
技術力の高い業者では、複数の症状に対応するために様々な復旧設備を整えています。
具体的には、HDD開封時に必要な「クリーンルーム」や、SSDやSDカードなどのメモリの回路修復に必要な「電子顕微鏡・はんだ」が例として挙げられます。
実際に自社内に復旧に必要な設備が整っている場合、復旧ラボの様子がSNSやメディア掲載などの写真・映像で確認できる場合が多いです。また、業者によっては希望すれば復旧ラボに実際に立ち入って見学を行うことが可能な場合もあります。
復旧設備が整っていない業者では、復旧ラボ見学を行っていなかったり、SNSやHP上でも復旧ラボの写真が確認できず、受付の写真のみで構成されている場合があるので注意しましょう。
見学を依頼してみて、見学できた際には下記をチェックするようにしましょう。
- 復旧現場は常にきれいな状態か
- データの管理はしっかりとしているのか
- 復旧作業について詳しく説明できるか
- クリーンルームを保持しているか
他にも、メディアなどでも紹介されていたり、HPやSNS等でラボの様子を公開している業者は信頼できるといえます。
※「クリーンルーム」とは塵やほこりを極限まで排除する設備です。物理的に破損しているHDDを開封するために必要不可欠で、データ復旧業者の技術力を推し量るうえでも重要な設備といえます。
難易度の高い復旧を受け付けているかを確認する
他にも技術力の高いデータ復旧業者の特徴としては以下のものが挙げられます。
- データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績のある業者」は技術レベルが非常に高い
- RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している
【ポイント①】データ復旧率が高く、対応実績が多い
データ復旧業者を選ぶ際には、データ復旧率や対応実績が参考になります。
業者の技術力を客観的数値で表したものが「復旧率」
データ復旧率とは、データ復旧業者が依頼を受けたデータのうち、復旧できたデータの割合を示すものです。復旧率が高い業者は、技術力や専門性が高く、データ復旧の成功率が高いと考えられます。
復旧率は業者が保有する技術力を客観的に示す数値であり、復旧成功率を示す最も重要な指標となります。これは、技術的なスキルや専門知識、経験を具体的に示すもので、業者選びの指標となります。
もちろんデータの復旧率、対応実績をしっかりと明記していることはデータ復旧業者選びで重要なポイントになります。
復旧率と対応実績の具体的な目安が以下の通りです。
- 復旧率が90%を超えている
- 対応実績が20万件以上あるか
上記に当てはまる業者であれば、技術力の高さ、対応できる故障や機種の種類も業界トップクラスといえるでしょう。
大手法人や官公庁・警察の実績が多数あり、受賞歴や公的な機関からの表彰歴がある
データ復旧業者の対応実績は、すなわち過去に復旧したデータの種類や障害が豊富で、技術力やノウハウの証です。
特に大手企業や官公庁、警察などからの依頼実績が豊富な業者は、重要なデータを扱う傾向があるため、信頼性と専門性が高いとされます。
また、受賞歴や表彰歴がある業者も同様に信頼性が高いと評価されます。データ復旧業者選びには、これらの実績を参考にすると良いでしょう。
【ポイント②】他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が豊富
データ復旧においてはメディアの種類や発生した障害の程度により、復旧難易度が異なります。
例えば、ハードディスクは、磁気ディスクと磁気ヘッドによってデータを記録します。一方でSSD、USBメモリ、SDカードなどはフラッシュメモリによってデータを記録します。これらは機器の種類によってデータの記録方法や構造が異なり、機器の種類によって難易度が異なります。
特に記録媒体自体の破損である、重度物理障害であれば、復旧が困難になる可能性があります。
しかしながら他社で復旧不可能と判断された機器でも、豊富な復旧実績を持つ業者であれば、難易度の高いデータ復旧にも対応できる高度な技術力と経験を持っていると考えられ、一見解決不可能に見えるようなケースであっても、適切な解決策を見つける可能性が高いと言えます。
▶他社復旧不可実績多数!編集部おすすめの技術力の高いデータ復旧業者はこちら
【ポイント③】データ復旧に関する専門的な設備を保有している
データ復旧には、高度に専門的な設備が必要です。これは記録媒体が非常に精密な構造を持っており、微細な異物、例えばホコリやチリが付着するとデータが破損する可能性があるためです。
そのため、データ復旧作業は、これらのリスクを最小限に抑えるために、専門的な設備を使用する必要があります。このときに注目すべき設備が「クリーンルーム」です。
クリーンルームとは塵や埃などの異物が少ない部屋のことで、ハードディスクなどの精密機器の復旧作業を行う際に必要です。なお、クリーンルームのクラスは、空気中の浮遊粒子数によって分類されており、特にクラス100以下のクリーンルームで作業を行うことで、データの破損を防ぐことができます。
【ポイント④】プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
データ復旧の技術力を確認した後は、そのサービスが信頼できるかを確認してください。
特に法人では、顧客情報や取引先の情報などを一時的に業者に預けることになります。
法人では、データ復旧を依頼する際に自社の顧客情報などの機密情報を預けることになるため、「NDAが結べるか」等のセキュリティ対策が取られているかを確認しましょう。
プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている業者は、個人情報などの漏えいを防止するための体制が整っているものと考えて間違いありません。
特に、取引実績、企業の規模、セキュリティを確認することで安心して相談することが出来ます。
取引実績
相談する業者が信頼できるかどうかを分かりやすく確認できるのが「取引実績」です。
取引実績は業者のHPなどで公開されていることが多く、個人だけでなく大手企業や官公庁との取引実績があるかどうかを確認しておきましょう。
企業の規模
サービスを提供している企業の従業員数などの情報を確認することで、企業の規模を掴むことが出来ます。社員数が多ければ多いほど良いというわけではありませんが、最低でも50~70人以上は在籍している企業の方が安心できます。
社員数が極端に少ない場合、復旧に対応できるエンジニアが少なく、作業を外注している可能性もあります。
国際基準のセキュリティ認証
業者によっては「Pマーク」、「ISO27001」などの国際基準のセキュリティ認証を取得している場合もあるので、機密性の高いデータを預ける際は確実に確認しておきましょう。
セキュリティ強度の指標となるISO27001・Pマークとは
データ復旧業者を選ぶ際には、ISO27001やPマークの取得状況を確認するとよいでしょう。ISO27001は、情報セキュリティに関する包括的な規格であり、Pマークは、個人情報保護に関する規格です。
どちらも情報セキュリティの強度を示す重要な指標となります。これらの規格を取得している業者は、情報セキュリティに関する十分な対策を講じていることが認められています。
セキュリティ強度の指標となるISO27001・Pマークの詳細は、以下のとおりです。
ISO27001
ISO27001とは、情報セキュリティに関する国際規格です。
この規格を取得するには、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を構築・運用し、ISMSに関する第三者認証機関による審査を受けなければなりません。
ISMSとは、情報セキュリティを維持・向上させるための仕組みです。ISMSを構築・運用することで、情報セキュリティに関するリスクを適切に管理し、情報漏えいなどの事故を防止することができます。
Pマーク
Pマークとは、個人情報保護に関するマークです。
このマークを取得するには、個人情報保護に関するマネジメントシステム(PMS)を構築・運用し、PMSに関する第三者認証機関による審査を受けなければなりません。
PMSとは、個人情報保護を維持・向上させるための仕組みです。PMSを構築・運用することで、個人情報の適切な取り扱いを実現し、個人情報漏えいなどの事故を防止することができます。
▶セキュリティ体制が充実!編集部おすすめのデータ復旧業者はこちら
【ポイント⑤】初期費用や追加料金がかからない
データ復旧サービスでは故障原因や大まかな作業内容を確認するため、最初に初期診断を受けます。この初期診断が有料だったり、診断のための機器の送料などが自己負担の業者では正式依頼前にお金がかかってしまうのはもったいないです。
初期診断後の見積を見てキャンセルもできるため、できるだけ初期費用や追加料金が無料の業者を選ぶべきでしょう。
他にも以下のような費用が掛からないことを確認しましょう。
- 特急料金(急ぎで依頼する際にかかる費用)
- 送料
- 納品時の機器代金(データを移すために購入した記憶媒体の費用)
- 追加作業費(追加の作業を行った際に発生する費用)
こういった料金が余分にかからないかを確認するようにしましょう。
【ポイント⑥】他社で復旧不可だった機器の実績が豊富
技術力の高さは業者によって全く異なるので、復旧率の低い業者でお願いすると失敗する確率も高くなります。何度も依頼するはめにならないためにも、初めから技術力の高いデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
特に技術力のある業者だと、一度他のところで復旧作業を行った場合でも受け付けてくれる場合があります。HDDの重度物理障害やフラッシュメモリの復旧が可能な業者は限られていますが、他社復旧不可案件で実績豊富な業者は、難易度の高いデータ復旧にも対応できる技術力があることを示しています。
これらの要点をしっかりと押さえ、複数の業者に見積もりを取ることで、最適な業者を見つけることが可能となります。
HDDの重度物理障害とフラッシュメモリからデータ復旧できる業者は限られる
ハードディスクドライブ(HDD)のスクラッチ障害やフラッシュメモリの復旧には、高度な専門知識、経験、そして専門的な機器が必要とされるため、対応できる業者も限られます。たとえばHDDの場合、内部のプラッタ(磁気ディスク)に発生した物理的な損傷(スクラッチ)を加工し、可能な限りデータの読み取りを試みる「プラッタ加工技術」や、データの読み書きにかかわるファームウェアの解析や修復が必要です。
一方、メモリの復旧では正確なピン配置の把握が重要ですが、この情報は非公開です。そのため、メモリの高度な復旧には、対応実績の多い業者ならではの独自解析技術が求められます。たとえば対応実績の多い業者は、特定のメモリのピン配置を特定し、正確にはんだ付けすることで、データ復旧を可能にしています。
【ポイント⑦】初期診断・復旧のスピードが速い
エンジニアの知識や経験が豊富であればあるほど、診断や復旧作業の速度も速くなります。これは、専門家に技術力があり、経験に基づく迅速な対応を行っていることを意味します。
従ってデータ復旧を行う際、初期診断と復旧の速さは非常に重要なポイントです。
しかし、初期診断に1週間以上かかる業者については、注意が必要です。このような業者は、担当エンジニアが不足しているか、設備が不足しており、別の業者に機器を外部委託している可能性があります。通常、診断作業には長くても1日あれば十分です。診断に異常に時間がかかる業者は、
一部の業者では、顧客に対して初期診断の名目で、断りなくデータ復旧作業を始めることがあります。しかしこの行為は、データの状態を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
初期診断は一般的に1~2日もあれば終わります。したがってデータ復旧業者を選ぶ際は、適切な診断と修復プロセスを提供しているかどうかを確認することが重要です。
相談時には、復旧にかかる時間について具体的に尋ね、業者選びの重要な判断材料としましょう。
【ポイント⑧】HDD復旧技術で表彰された実績がある
データ復旧業者の中でも特に優れた研究実績を残した業者は、自治体などの表彰を受けていることもあります。
HDDの復旧技術は各社が独自に研究して編み出したものなので、技術分野で功績をおさめた業者であれば十分信頼に足るでしょう。
【ポイント⑨】エンジニアが数十名以上いて機器別の専門に分かれている
エンジニアの人数はデータ復旧作業のポイントです。重度のデータ復旧作業は数日を要することがあります。エンジニアが1名の場合、他の依頼は全てストップします。
一人が対応できる依頼の数は限られていることから、エンジニアの人数が多いほど、同時に対応できる依頼の数も増え、復旧率が高い傾向があります。
しかし数十名以上のエンジニアを抱える業者は全国でも数社です。その中から、料金等を考慮して最適な業者を選ぶことをおすすめします。
また、データ復旧の対象となるHDDやSSD、スマートフォン、USBメモリ等の機器の構造、データ保存形式によって発生する障害が大きく異なります。それぞれの復旧方法も異なるため専門のエンジニアやノウハウが必要です。
特にHDDに重度の論理的な障害が起きていたり、物理的な障害が起きている場合は対応できる業者も限られてくるため、業者選びの際には「該当機器の復旧が行えるエンジニアが在籍しているか」「復旧設備を保持しているか」を確認しておきましょう。
依頼件数が少なく、エンジニアが数名しかいない業者では、技術が不足している可能性があるため、エンジニアが多く専門分野別に分かれている業者の方が、復旧率が高い傾向があります。
【ポイント⑩】サービスが利用しやすい
上記で紹介した基準で、データ復旧の技術力があるかを判断した後は、その業者のサービスの利用しやすさを確認しましょう。
「年末年始に、必要なデータを失った」「すぐに復旧対応してほしいので配送では間に合わない」「大型のサーバーなので持ち出しができない」
上記のような場合でも対応してくれる業者が存在します。以下に解説する項目を確認し、自身の要望にあった業者を選定しましょう。
営業時間
サービスが充実している業者では、土日や祝日も営業している場合や夜間の受付にも対応している場合があります。
24時間365日体制でサービスを提供している業者も存在するため、サービスの利用しやすさを見極めるポイントとして確認しておきましょう。
持ち込み対応
「明日必要なデータを失った」「最速でデータを取り戻したい」という場合、いくら復旧スピードが速い専門業者であっても、配送のロスタイムが発生してしまいます。
しかし、機器を持ち込んでの復旧にも対応している業者であれば、最短当日にデータを取り戻せる可能性もあります。
また、本社以外にも持ち込み拠点が存在する業者では、本社から遠い地域でも迅速に復旧作業に移ることが可能ですので、一度確認してみましょう。
出張対応
大型のサーバーやセキュリティの問題で、外部に持ち出せない機器に保存されているデータを失ってしまった場合でも出張対応している業者であれば、現地まで赴いて復旧作業を行ってくれます。
業者によっては出張による復旧が無料で行えることもあるので、出張対応しているかに加え、出張費用が発生するかという点も確認してみると良いでしょう。
よくある失敗&悪質なデータ復旧業者の共通点とは?
データ復旧業者選びに失敗してしまうと、以下のようなトラブルに巻き込まれてしまいます。
- 復旧率が非公開の業者に依頼して結局復旧に失敗した
- 見積もり時に説明されていないお金をあとから請求された
- 復旧作業を行った後の方がHDDの状態が悪くなった
- 格安で依頼したのに、他社に外注する名目で高額な料金を請求された
- 予定よりもはるかに長い時間が復旧にかかり、必要な時に見れなかった
上記のように、データが復旧できなかった、後から説明されていない料金を請求されることもあるため、悪徳業者に引っかからないように慎重に業者選びを行いましょう。
データ復旧は高度な技術と専門知識を必要とする作業ですが、残念ながらこの分野には、顧客の期待に応えられない業者や悪質な業者も存在します。
たとえば以下が怪しい、悪質業者によくある共通点です。
- 復旧率を数値で表記していない
- 復旧ラボや社内の様子が非公開の業者
- 復旧エンジニアの人数が少ない、機器別の専門エンジニアがいない業者
- あとから「不明な料金」を請求する
- 完全成功報酬・定額制の料金形態で復旧率が不明瞭
- ネット上での口コミを売りにしている業者
- 低価格のデータ復旧サービスには注意
ここでは、そのような業者の共通点をいくつか挙げてみましょう。
①復旧率を数値で表記していない
復旧率を数値で表記していない業者は技術力が低い可能性が高いため避けましょう。
本来、データ復旧ではどれだけのデータを取り出せたのか実績を明記している業者のほうが親切です。
復旧率を表記していない業者は、他社と比較して復旧率が低いために公開していない可能性が考えられます。
しっかりとその業者の復旧成功率を見極めて業者を選定する必要があります。
「メーカーの公式窓口」「定額制・完全成果報酬制で安心」などの宣伝を行っていたとしても、このような業者の技術力にかかわる根本の実績を非公開とする業者は怪しいため、避けた方がいいでしょう。
②復旧ラボや社内の様子が非公開の業者
技術力があり、実績のある業者は、HPに復旧設備を掲載していたり、復旧ラボを見学できる取り組みを行っています。これらが非公開の業者は、本当に自社で復旧を行っているかの信頼が持てません。
データ復旧業者の規模はそれぞれ大きく異なり、信じられないかもしれませんが、復旧施設を保有していない業者、海外に外注する業者、復旧ソフトのみ使用し、実際の作業を行わない業者も実在します。
そういった業者を見極める際には「復旧現場」の見学ができるかを聞くようにし、もし断られる場合は注意しましょう。
社内の設備を公開していない理由としては、市販のソフトウェアのみを使用し、専用の設備を設置していない可能性があるほか、自社での復旧作業を行わず、外部に委託している可能性も考えられます。
このようなゴースト業者、技術力の低い業者に誤って依頼しないためにも、社内の様子を非公開としている業者は避けた方が無難です。
③復旧エンジニアの人数が少ない、機器別の専門エンジニアがいない業者
データ復旧は多岐にわたる技術を要求されるため、エンジニアが十分にいない業者は、複雑な障害に対応できない可能性があります。また、特定の機器や障害タイプに特化した専門エンジニアがいない業者は、その分野における復旧作業の「品質」が劣っている恐れがあります。
④あとから「不明な料金」を請求する
あとから不明な料金が次のように請求されることもあります。
- 成功報酬と説明されたが、失敗した後に作業費や送料を請求された
- 格安の一律報酬制なのに他社に外注する名目で追加料金を請求された
- データをコピーするためのHDDや周辺機器を購入を強制された
また初めに説明された料金以外の追加費用が後から請求される場合があります。
そうならないためにも、依頼する際にあらかじめ追加料金がかからないことを確認しましょう。
⑤成功報酬制・定額制の料金形態で復旧率が不明瞭
データ復旧業者の料金形態の中でも、成功報酬制(完全成果報酬制)や一律定額制を一番の売りにしている業者で、復旧率が不明瞭な業者には注意してください。
一見料金体系が明瞭で分かりやすいことがメリットですが、そもそも業者によって復旧率が違うため、復旧率を明示していない業者に価格だけで決めないようにしましょう。
そもそも完全成功報酬制の業者では、復旧成功率が公表されていない場合が多く、復旧の成功と失敗の割合がイメージしにくいため、業者の実態はとても不明瞭です。
他にも、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。
- 復旧率が不明であれば復旧率を問い合わせる
- 失敗したときのデータの保証はあるのか?
- もし失敗したときでも他の業者に頼める綺麗な状態で機器が返ってくるのか?
費用は安く抑えたいものですが、実態のないゴースト業者に依頼してしまい、復旧に失敗しされてデータを完全に失ってしまうのは本末転倒です。復旧率が不明な業者には、データ復旧の相談を控え、価格の安さではなく、データ復旧の技術力が高い業者を選択することをおすすめします。
⑥ネット上での口コミを売りにしている業者
インターネット上の口コミは操作が可能なため、それらを主な売りとしている業者は注意が必要です。実際の技術力や経験の証明にはなりません。
⑦低価格のデータ復旧サービスには注意
低価格を売りにしている業者は、コスト削減のために品質を犠牲にしている場合があります。複雑な復旧作業には、適切な技術と時間が必要であり、低価格ではその両方を満たすのは難しいからです。
データ復旧は、大切なデータを失った場合の最後の手段です。低価格だけで業者を選ぶのではなく、慎重に検討することが大切です。
【結論】悪質データ復旧業者の共通点まとめ
技術力や実績に自信がある業者は、非公開情報の多い悪質なデータ復旧業者とは異なり、復旧率や過去の実績といった重要な情報を積極的に公開しています。
公開情報が豊富な業者は、その技術やサービス品質においても優れている可能性が高く、このような透明性は、利用者にとっては貴重な情報源となり、業者を選定する際の信頼性の指標にもなります。
利用者はこのような業者からサービスを受けることで、より安心してデータ復旧を任せることができるでしょう。
結論として、データ復旧業者を選ぶ際は、下記のポイントを注意深く考慮し、業者の信頼性と実績を慎重に評価することが重要です。
- 技術力不足:適切な技術や専門知識がない業者は、複雑な復旧作業に対応できません。
- 透明性の欠如:作業のプロセスや費用に関する透明性がない業者は信頼性に欠ける可能性があります。
- 不当な料金設定:高すぎる/安すぎる料金や隠れた追加料金を請求する業者も注意が必要です。
- サポート不足:顧客とのコミュニケーションが不十分な業者は、問題が発生した際の対応が適切でないことがあります。
【法人向け】本当におすすめできるデータ復旧業者のポイントまとめ
企業のデータ復旧の場合は、個人からの依頼に比べてデータの量が膨大であったり、情報漏洩のリスクを考慮する必要があり、より慎重に業者選びを行わなければいけません。
そこで、企業がデータ復旧業者を選ぶ際に見るべきポイントが以下の通りです。
- 官公庁・大手法人の復旧実績が多い
- ISO27001・Pマークなどのセキュリティ規定がある
- 緊急依頼でもスピード対応が可能
- 出張診断・復旧サービスがある
官公庁・大手法人の復旧実績が多い
復旧業者によっては、官公庁や大手法人からの依頼を多数受けている業者があり、法人の方が依頼する業者として信頼がおけ、スムーズに復旧作業を進められます。
HP上で復旧実績や官公庁からの表彰などを記載している業者は大手のデータ復旧業者が多いため、依頼してみることをおすすめします。
ISO27001・Pマークなどのセキュリティ規定がある
会社や法人から依頼する際は、企業の機密データや顧客情報などを含んだデータ復旧になる場合が多いので、セキュリティ対策がしっかりしているかという点も重要です。
データ復旧業者のセキュリティ対策を測る指標として以下が挙げられます。
データ復旧業者のセキュリティ水準を見極めるポイント
- ISO27001、ISMS 認証、Pマークといった外部から認められた規格認証がある
- セキュリティゲートを設置し、外部に情報が漏れない環境である
- 自社で復旧を行っていることが明確である
セキュリティ対策のレベルは、ISO27001やPマークなどの規格認証を取得しているところであればまず間違いありません。
これらの認証に加えて、セキュリティゲートなどによって機器の持ち出しを制限している業者であれば、さらに安心して復旧依頼をすることができるでしょう。
重要なデータの入った機器を預けることになるため、外部に復旧を委託している業者やセキュリティが甘い業者に依頼すると、情報漏洩の危険性が高まります。
復旧作業を外部に委託しているような業者では情報漏洩のリスクが生まれるので、きちんと自社で復旧を行っているかどうかもチェックしましょう。
緊急依頼でもスピード対応が可能
24時間電話対応や復旧期間が短いなど、スピード対応を行っている業者は技術力が高い傾向にあります。
直接業者への持ち込みが可能な業者であれば、その場で診断・見積まで行えるのでスムーズに復旧作業を行うことができます。
データ復旧業者のスピード対応には以下のような特徴があります。
スピード対応している業者の特徴
- 即日復旧が可能
- 24時間365日対応が可能
- 機器の持ち込みが可能
緊急時の対応が可能であるため、今すぐ復旧したい、〇日までにデータを取り出したいといった急ぎの場合も相談しやすいメリットがあります。
注意点として、業者によってはスピード復旧を依頼する際に「特急料金」が追加で発生する場合がありますので、見積もりの際に確認しておくことをおすすめします。
出張診断・復旧サービスがある
企業によっては情報の持ち出しが困難な場合があり、何か異常が起きた際にも持ち出してデータ復旧ができないときの為に、出張診断・復旧作業を行っている業者を選びましょう。
出張してのデータ復旧の場合には自社内で復旧作業が完了するため、情報漏洩のリスクも少なく安全に復旧を行うことができます。
また、機器の状態によりますが、出張での復旧だと即日で復旧できる場合があるため、できるだけ早く復旧したい法人の方にはおすすめのサービスです。
厳選5社のデータ復旧業者を比較
今回は技術力の高いデータ復旧業者に共通する項目を元に、100社以上あるデータ復旧業者を比較厳選し、5社選びました。
データ復旧業者の技術力、信頼性、セキュリティ、サポート体制、スピードの5ポイントを重視しつつ、「本当に失敗しないおすすめのデータ復旧業者はどこか?」という観点で業者を評価しています。
サービス名 | デジタルデータリカバリー | Data Rescue Center (データレスキューセンター) | Win Disk Rescue | オータムサポート | PCSTYLE |
---|---|---|---|---|---|
復旧率 | 95.2% | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
復旧実績 | ✓相談件数36万件以上 ✓他社不可3000件 ✓官公庁・法人1万社以上 | ✓受付件数15万件以上 | ×不明 | ×不明 | ✓官公庁・法人取引多数 |
復旧設備 | ✓クリーンルーム(クラス100) ✓ドナーHDD7,000台以上 | ×非公開 | ✓クリーンルーム(クラス100) | ×非公開(物理障害は対応不可) | ×非公開 |
ラボ公開/ 持ち込みの 可否 | ✓公開・見学可能 ✓持ち込み可能 | ×非公開 ×持ち込み不可 | ×非公開 ✓持ち込み可能 | ×非公開 ✓持ち込み可能 | ×非公開 ×持ち込み不可 |
料金形態 | 個別プラン制 | 完全成果報酬制 | 完全成果報酬制 | 一律料金・完全成果報酬制 | 一律料金制 |
従業員数 (エンジニア人数) | 約200名 (約40名) | 23名(-) | 非公開 | 15名(-) | 非公開 |
初期診断& 復旧スピード | 初期診断:無料最短5分 復旧:80%を48時間以内に完了 | 初期診断:6~48時間(一部有料) 復旧:非公開 | 初期診断:無料 復旧:スピード復旧(別途料金) | 初期診断:一部有料 復旧:非公開 | 初期診断:無料 復旧:非公開 |
営業時間 | 年中無休 24時間受付 | 平日 9:00~24:00 | 平日 9:00~19:00 | 平日・土曜日 10:00 ~ 19:00 日祝休み | 平日 9:00~19:00 土日祝休み |
セキュリティ体制 | ISO27001 Pマーク セキュリティゲート設置 | ISO27001 | Pマーク | ×非公開 | ×非公開 |
※調査時点 (2024年4月) の結果です。現時点の情報は各サービスのHPなどから直接ご確認ください。
本記事では技術力の高いデータ復旧業者の選び方を紹介してきましたが、実際に業者のホームページを見てもどの業者がいいのかわからないことも多いと思います。
ぜひ、この比較表と今までのポイントに照らし合わせて選ぶことをおすすめします。
比較してみると、HP上で公開されている情報は業者によって差があり、どの程度復旧できるのか・どんな作業をしているのかが不明瞭な業者が多いという結果になりました。
「業界トップレベル」など、ぱっと見で良さそうな宣伝文句を記載していても、具体的な実績は何一つわからない業者はあまりおすすめできません。
この結果を見るに、やはりデータ復旧業者の技術力を判断するには、自社の復旧実績や情報をしっかり公開していることが重要なポイントだとわかります。
【最新】おすすめデータ復旧専門業者ランキング
データ復旧専門業者の選定ポイントを紹介しましたが、普段馴染みのないサービスのため業者の選定が難しいと思います。
以下のポイントを基準に100社から選定しました。
- データ復旧率が高く対応実績が多い
- 他社で復旧できなかった機器の復旧実績が豊富
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 初期費用や追加料金がかからない
ここまでご紹介したポイントから選定した2024年最新のおすすめデータ復旧専門業者を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【第1位】デジタルデータリカバリー【復旧率最高値95.2%】
デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売り上げNo.1の最大手のデータ復旧専門業者です。
復旧率は95.2%とかなり高い技術力を有しており、2021年11月には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しています。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。
また、累積の相談件数は41万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。
24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。
持ち込み拠点 | 東京/六本木(本社)、神奈川、愛知、大阪、福岡 | 取り引き実績 | 官公庁や大手企業を含めた累積41万件の相談実績 |
報酬体系 | 原則成功報酬制 | 無料サービス | 相談・初期診断・見積もりまで無料(デジタルデータリカバリーへの配送も無料) |
復旧期間 | ・最短当日に復旧完了 ・約80%が48時間以内に復旧完了 | 出張対応 | あり(法人のみ) |
セキュリティ | ISO27001/Pマーク/外部委託警備員のチェック/NDA締結 | 対応メディア | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧料金 | ◇相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 | 特長 | ・データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売り上げNo.1 ・復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ・官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい情報は公式サイトへ
デジタルデータリカバリーの評判についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【第2位】オータムサポート
株式会社オータムテクノロジーが運営するオータムサポートは、PC・ハードディスク・USB・SDカード・RAIDなどの機器からのデータ復旧サービスを提供しています。残念ながら物理故障の媒体からのデータ取り出しは難しいですが、論理障害の場合は容量によって費用が決まります。平日は10:00~19:00まで営業しており、予約なしの来店でも初期診断が可能です。
【第3位】Win Disk Rescue
データ復旧サービス「Win Disk Rescue」を提供する株式会社くまなんピーシーネットは、Western Digital公認パートナーで、技術力はお墨付きです。HDD以外のデータ復旧も得意であり、また料金体系と初心者にも分かりやすいサイトが特徴。プライバシーマーク取得企業で安心です。
データ復旧業者に依頼する際の流れ
データ復旧業者に依頼する際は、基本的にはプロのエンジニアに機器の状態を直接確認してもらい、その診断結果から見積りを出してもらいます。
データ復旧業者に依頼する際の流れは次のとおりです。
- データ復旧したい機器を持込みor郵送する
- エンジニアが復旧できるかどうか診断(初期診断)
- 復旧できる場合は費用を見積り
- 見積り金額に同意
- エンジニアによるデータ復旧作業
- 復旧完了後、料金支払い
- 機器を返却
もし、データ復旧ができないと事前に分かった場合やキャンセルしたい場合は、3の見積りの時点で機器を返却してもらいます。
データ復旧は実際に機器の状態を見ないとデータ復旧の可能性があるかどうか判断が難しいため、依頼するかどうか決める前にまず機器を直接確認してもらう必要があります。
しかし、データ復旧業者によっては、初期診断の段階で費用が発生する場合もあるため、データ復旧業者の料金システムを事前に確認してから依頼・相談するようにしましょう。
HDDの構造と寿命について
HDDが突然認識しなくなる、動かかなくなるなどの症状が発生した場合は、HDDの経年劣化やHDD内部部品の破損が原因である可能性があります。
- HDDの寿命
- HDDの構造
など、HDD(ハードディスク)について詳しく解説します。
HDDの寿命
HDDは消耗品であり、だいたい3~5年で寿命が来るといわれています。
HDD(ハードディスク)の寿命は一般的に「3年~5年」と言われています。
HDDの寿命の目安は、時間換算で約26,000~35,000時間と言われており、使用時間は人ぞれぞれなので寿命は変わりますが、平均すると3年~5年程度です。
WesternDigital社はHDDの寿命を平均で5年程度、日本のLogitec社は3~4年と公表しています。
昨日までふつうに動いていたHDDでもある日急に起動しなくなることもあり、データ消失のリスクがあります。
HDDが壊れたとき、どの部位が壊れたかによって障害の度合いも変わります。
とくに、データを記録・保持しておく役割の「プラッタ」という円盤に傷が入ってしまった場合、プロのデータ復旧業者でもかなり復旧難易度の高い症状になります。
1つでも部品が故障するとHDD全体が正常に機能しなくなるため、「特に思い当たる節はないから大丈夫だろう」と安易に判断せず、プロの目で正確な状態を診断してもらうことが復旧率を高めるカギになります。
HDDの構造
HDDは電球やパソコンなどと同じ消耗品で、HDDを構成する部品は主に以下の4つがあります。
- プラッター(データの保存先)
- モーター(HDDを稼働する)
- ヘッド(データを書き込みするための部品)
- 制御基板(動作の管理)
HDDから「カチカチ、カチャカチャ」と異音がする場合は、ヘッドとプラッターが接触しているなどの不具合が発生してることを表し、プラッターが傷つく障害(スクラッチ障害)が発生してしまうと復旧の難易度が格段に上がってしまいます。
HDDから異音が聞こえるなどの症状が出た際は、通電をできるだけ避けるようにしてデータ復旧業者に依頼するようにしましょう。
データ復旧復元できる機器とデータの種類
データ復旧業者で対応している機器は以下のようなものがあります。
データ復旧業者で対応している機器例
- スマートフォン
- ビデオカメラ
- PC(デスクトップ・ノート)
- 外付けHDD・SSD
- NAS・サーバー
- レコーダー
- USBメモリ
- SDカード
- CFカード等
また、データ復旧業者で復元してもらえる可能性があるのは以下のようなデータです。
復旧できるデータの種類の例
- Excel
- Word
- PowerPoint
- 画像
- 動画
- 音声
- メール
- メモ帳・テキストファイル
メモリ系機器(SSD・SDカード・USBメモリ)のデータ復旧は難易度が高い
メモリ系機器(SSD・SDカード・USBメモリ)は、HDDと違って物理的な駆動パーツがないため、故障しても異音がしないことから、突然データトラブルが発生することが多いです。
各機器に共通して、データの書き込み回数に上限があり、寿命のように上限を超えるとすべてのデータが消えてしまいます。
SSDは、メモリチップが複数組み合わさって構成されていることから、1つのメモリチップが故障するとすべてのデータが見られなくなります。
SDカードやUSBメモリはその上持ち運びがしやすいよう軽量化されているため、落下や水没によって故障や折れた・曲がったなど、物理的に故障する可能性が高いです。
種類が豊富にあり、メーカーや規格によってメモリチップやコントローラの配置が違うのに加え、「NAND型フラッシュメモリ」をを使っている分復旧の難易度が高いため、復旧実績が多い業者でなければ対応できません。
SSD・SDカード・USBメモリのデータ復旧を依頼する場合には、物理障害などに対応できる技術力があり、復旧実績の多いデータ復旧業者に依頼しましょう。
ノート・デスクトップPC(パソコン)は解体してHDDやSSDを取り出す必要がある
ノート・デスクトップPCのデータ復旧をする時には、PCを解体して、内蔵のHDDやSSDを取り出してからデータ復旧作業をする必要があります。
ノートPCは持ち運ぶことが多く、デスクトップPCは経年劣化や放置によって物理障害が発生しやすいです。
PCのメーカーや種類によって、どこにHDDやSSDが設置されているかが異なるため、解体作業だけでもPCの知識がないと難しく、解体作業でHDDやSSDに負荷がかかるとデータが取り出せなくなる可能性があります。
データ復旧業者によっては、PCの解体作業からHDD・SSDの診断までを無料で対応してもらえるので、異常が発生したら、データ復旧業者に相談しましょう。
スマホのデータを復旧できる業者は限られている
スマホにデータの異常が発生する原因は、落下衝撃や水没、データの誤削除などが挙げられ、使用しているユーザーが多い分多くのトラブルが発生しています。
スマートフォンの進化のスピードは速く、100社以上あるデータ復旧業者の中でもスマホの復旧に対応できるのは一握りの業者だけです。
スマホの種類(iphone・Android)によって構造が異なるうえに次々と新しい型が登場することから、スマホの専門エンジニアが復旧している業者でなければ難しいです。
まずはスマホの復旧実績がある業者に相談し、大切なデータが取り出せるかどうかを確認しましょう。
データ復旧サービス以外に自力でデータ復元する方法
データ復旧サービス以外に自力でデータを復元したい場合は、以下のような方法があります。
自力でデータ復元する方法
- データ復元ソフトを使用する
- WindowsやMacの機能で復元する
どちらの方法においても、自力で復元できるのは軽度の論理障害だけです。
もし物理障害が発生していたら自分で作業することで逆に状態が悪化する可能性もあります。
自分で作業しても大丈夫かどうか判断がつかない場合は、先にデータ復旧サービスの無料診断を受けるのがおすすめです。
データ復元ソフトとは
個人でデータを復旧する方法として復元ソフトの利用があります。
ただ個人では復旧できる症状は限られており、誤った操作で症状が悪化したりデータが取り出せなくなる可能性もあります。
データの復元に自信のない方はデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
復元ソフトをWEBでダウンロード・購入することで、個人でデータ復元を行うことができます。
無料~有料まで様々で、復元ソフトの種類によって復元できるデータの容量や対応できる症状が変化します。
軽度の論理障害であれば復旧することが可能で、データ復旧業者に依頼するよりも比較的安価で復元することができます。
以下の症状が発生している場合、論理障害であっても復元ソフトの利用はおすすめしません。
復元ソフトの利用をおすすめしない症状
- 誤ってデータ削除してしまった
- フォーマット
- データが文字化けする
- USBやSDカードが折れた
- 内部の基板がはがれてしまっている
- 経年劣化(重度)
また、論理障害はHDDに異常はないので発覚が遅れがちなため、重度化している場合が多いです。
復元ソフトを利用するにもある程度のPCの知識が必要な場合がありますので、不安な方はなるべく作業を行わず、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。
復元ソフトでの復旧はリスクが大きい
復元ソフトでの復旧のリスクとして、中度~重度の論理障害・物理障害には対応できないことが挙げられます。
対応できない障害に誤って作業してしまうと負荷がかかり、論理障害の場合はログへの上書き・フォーマットのリスク、物理障害の場合は正常な部品の異常の発生や異常が起きている部品の状態悪化のリスクがあります。
知識や経験がなければ障害の判別が難しいので、復元ソフトを利用すること自体のリスクが大きくなります。
確実に復旧したいときは、復旧率の高いデータ復旧業者に相談しましょう。
データ復元ソフトを使用できるケース
データ復元ソフトを使用できるのは、以下のようなケースに限られます。
データ復元ソフトを使用できるケースの例
- 誤ってデータを削除してしまった
- 誤って機器をフォーマットしてしまった
- ウイルスに感染してしまった
データ復元ソフトの料金相場
データ復元ソフトを使用した場合の相場は以下の通りです。
ソフトの料金相場:無料~10,000円
無料ソフトと有料ソフトがあり、有料の場合はだいたい5,000円~の料金になっています。
ただし、無料でも有料でも軽度の論理障害にしか対応できないことは変わりないため、注意してください。
1回スキャンしてデータが復元できなければ、ソフトでは復元できない症状である可能性が高く、何度もスキャンを繰り返すとどんどんその後の復旧率は低下していきます。
無料だからといって何度も試すこともやめましょう。
無料で使用できるソフト
無料で使用できるソフトの特徴は、復元できる容量や復元機能に制限がかかっている場合が多いです。
おすすめの無料復元ソフト
- EaseUS Data Recovery Wizard Free
- Recuva
- ファイナルデータ復元
EaseUS Data Recovery Wizard Free
データ復元ソフトの中では主要なソフトのうちの一つで、無料版と有料版があります。
無料版だと最大2GBまでしか復元できないのは大きなデメリットです。
ただWindowsだけではなくMacにも対応できる、数少ないソフトの1つではあります。
Recuva
ファイルの復元ソフトの中では知名度が高く、ソフトウェア上では日本語で操作できます。
PCが苦手な方でも作業できるウィザード形式で手順の指示が表示されるため、ソフトウェアの指示に従うことで復元作業ができる点が強みです。
心配な方はなるべく自己復旧は控えた方がいいですが、どうしても自分で作業しなければいけない場合にはこちらのソフトもおすすめします。
ファイナルデータ復元
有料の製品版がメインで、無料は体験版のみ提供されています。
体験版では復元可能かどうか診断でき、実際の復元作業には有料の製品版が必要です。
日本の企業が販売している復元ソフトですので安心感が持てるのではないでしょうか。
WindowsやMacの機能で復元
WindowsやMacにも簡易的なエラー修復機能が搭載されています。
削除してすぐのデータや過去に何らかの形でバックアップを取っていたデータであれば標準機能でかんたんに復元できることがあります。
しかし、以下の条件を満たす場合、標準機能での復元は難しいです。
- 自分で削除してしまったデータ
- 削除したのが直近1ヶ月以内
特に、大切なデータを確実に復旧したい方は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
困ったときは「復旧率」が高い実力勝負のデータ復旧業者を選ぼう
データ復旧業者選びの重要ポイントは次のとおりです。
- 悪質な業者を避けるには「復旧率」の確認必須
- 定額制や格安業者は高額な追加請求が来る可能性があり要注意
- 評判だけで選ぶと期待したサービスが受けられないことがある
- 復旧率90%以上で診断無料の業者なら安心!
データ復旧は何度もできるものではないからこそ、最初にしっかりデータ復旧業者を吟味したうえで依頼することが大切です。
データが突然消えたからといって、焦るあまりに適当なデータ復旧業者に持ち込んで取り返しのつかないことにならないよう、落ち着いて対処するようにしましょう。
データを確実に復旧したい場合は、編集部おすすめのデジタルデータリカバリーへの相談をおすすめします。
データ復旧に対応している機器例
データ復旧サービスでは以下のような記憶媒体からデータを取り出すことが出来ます。
ただし、全ての業者がここに紹介する全ての機器に対応しているわけではないので、問い合わせの段階で確認しましょう。
NAS・サーバー
NASやRAID構成の機器のようなサーバーは、容量が大きくデータの保存方法が通常のHDDなどとは異なるため、復旧の難易度が高い機器です。
法人のデータ管理など、大容量で大型のNAS・サーバーになればなるほど、データ復旧に対応している業者は限られてしまいます。
デスクトップパソコン・ノートパソコン
デスクトップパソコン(PC)やノートパソコンは、内蔵されているHDDやSSDの取り出しが必要です。業者によっては、PCをそのまま配送しても、解体を無料で行ってくれる場合があります。自身での解体は感電などのリスクもあるため避けてください。
ノートパソコンは持ち歩くことが多いため、物理的な衝撃により突然データが取り出せなくなることがあります。
外付けHDD・SSD
外付けのHDDやSSDは、バックアップデータの保存やPCのデータ保存容量が足りない場合に使用されることが多いです。
また、PCに内蔵されているHDDやSSDに比べ容量が大きい場合が多いです。その場合、多くのデータを復旧する必要があり、データ復旧の難易度が上がってしまいます。
レコーダー
レコーダーに保存されているホームビデオなどの映像データも復旧が可能です。
しかし、レコーダーは機器自体の設定で自動で暗号化されている場合が多いので、暗号の解析技術や復号技術が必要です。
USBメモリ・SDカード・microSDカード・CFカードなどの小型記憶媒体
USBメモリ・SDカード・microSDカード・CFカード等の小型の記憶媒体に保存されているデータの復旧も可能です。
これらの小型記憶媒体は「NAND型フラシュメモリ」と呼ばれるものが多く、通常の機器よりも復旧の難易度は高いです。業者によっては分解が必要な物理障害には対応していない場合もあるので注意しましょう。
スマートフォン(スマホ)
スマートフォンに保存されている画像や連絡先のデータ復旧も可能です。
スマートフォンの場合「スマートフォン修理サービス」や「メーカの機器交換保証」が存在しますが、これらは「動作復旧」が目的のため、データは失われてしまう可能性が高いです。スマートフォンに必要なデータが1つでもある場合はデータ復旧サービスを利用しましょう。
その他記憶媒体全般(CD・フロッピーディスク・ドラレコ・ドローン等)
上記で紹介した機器以外にもデータが保存されている機器であれば、データの復旧が可能な場合があります。
機器の種類によっては復旧難易度が高く、対応していない業者も存在するため、技術力の高い信頼できる業者へ相談しましょう。
なぜ同じ機器でも業者によって料金の違いがあるのか
データ復旧サービスの料金が業者によって異なるのは、対応できる作業内容に合わせて料金形態が決まっているからだと考えられます。
- 対応する症状・作業が事前にある程度決まっている → 定額制
- 成功の度合いによって料金が決定する → 成功報酬制
それぞれ復旧方法が異なるため、使用する施設や設備、必要なエンジニアのレベルが変わってきます。
これらの要因が相まって料金の違いが発生します。
データ復旧の料金
データ復旧の料金体系は大きく「料金変動制」と「定額料金制」の2つに分類されます。
料金変動制
料金変動制を採用している専門業者では下記の要因によって料金が変動します。
- 機器の種類
- データ復旧の難易度(症状・箇所)
- 必要な設備・部品
- 取り出したいデータの量
- その他納期などの条件
機器ごとの相場は以下の通りです。データ復旧の状況はそれこそ無限のパターンがあるため、この記事で紹介するのはあくまでも目安として捉え、具体的な金額は見積もりまで無料のデータ復旧専門業者に相談しましょう。
HDD・SSD・PCの場合
物理障害 | 論理障害 | |
重度障害 | 数十万円~数百万円 | 数万円から~数百万円 |
軽度障害 | 数万円から~数十万円 | 数万円から~数十万円 |
USBメモリ・SDカード・スマートフォンの場合
| 物理障害 | 論理障害 |
重度障害 | 数万円~数百万円 | 数万円から~数十万円 |
軽度障害 | 数万円から~数十万円 | 数万円から~数十万円 |
定額料金制
定額料金制の業者ではHPなどで料金が詳細に明記され、どのような症状であっても固定の料金で復旧作業を行います。
一見、復旧費用の上限が設定されているため、安心できる仕組みに見えますが、どのような症状であっても固定の作業しか行わない業者の可能性があります。
基本的にデータ復旧は障害に応じて適切な処理が存在するため、「データの復旧」を目的としたときに最善な体系とは言い難いです。
自身の取り出したいデータの重要度に応じて、適切な業者を選定しましょう。
まとめ
データ復旧専門業者の選定方法とおすすめのデータ復旧サービスを紹介しました。
自身の目的が「データの復旧」であることを忘れずに、「価格」や「近さ」だけではなく「データが復旧できるかどうか」という目線で専門業者の選定を行ってください。
技術力の高い業者では、他社で断られた症状や天災によって一見不可能と思われる状態からでもデータを取り出すことができます。
どの業者に相談していいか分からなくなってしまった際は、最大手である「デジタルデータリカバリー」に一度無料相談してみましょう。