証拠データを復元するには?おすすめの証拠データ復元会社や選ぶ際のポイントを解説

パソコンやスマートフォンのデータが突然消えてしまったとき、それが「証拠」として必要になるケースは少なくありません。社内不正の調査、労務トラブル、サイバー攻撃、あるいは裁判資料としての利用など、証拠データ復元は個人・企業を問わず重要な役割を果たします。

本記事では、おすすめの証拠データ復元会社をはじめ、証拠データ復元の基本や流れ、費用の目安、依頼時の注意点までをわかりやすく解説します。

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証拠データ復元とは

証拠データ復元とは、パソコンやスマートフォン、USBメモリ、サーバーなどから削除・破損・初期化によって見えなくなったデータを、可能な限り元の状態に戻す技術・プロセスを指します。単なるデータ復旧と異なり、証拠としての真正性や法的効力を保つことを前提に行われる点が特徴です。

この技術は、不正アクセスや情報漏えいの調査、社内不正や訴訟における証拠確保、誤操作や事故原因の解明といった幅広いシーンで利用されています。復元されたデータはデジタルフォレンジック報告書にまとめられ、裁判や調査で証拠として活用されることもあります。

ただし、不適切な方法での復元や素人判断の操作は、証拠性を失わせる大きなリスクがあります。そのため、専門知識と適切な環境を備えた調査会社や鑑定士に依頼することが推奨されます。

証拠データ復元の目的

証拠データ復元の本質は、見えなくなった電子データを技術的に再取得し、事実関係の把握と法的手続きに耐えうる形で活用できるようにすることです。捜査や社内調査、事故対応、情報漏えい対策など、多様な場面で客観的な根拠を示すために実施されます。

  • 犯罪や不正の立証・証拠確保:削除・隠蔽されたファイルやログ、操作履歴を復元し、裁判や捜査の根拠となる証拠を確保します。
  • 事実関係の解明:事故や情報漏えい、内部不正、外部からのサイバー攻撃の経緯・原因をたどるため、記録媒体に残る痕跡を抽出・分析します。
  • 組織の信頼性維持・対策強化:客観的な証拠に基づく説明責任の遂行と、再発防止やセキュリティ改善に資するインサイトの獲得につなげます。
  • 迅速対応と損害抑制:早期に確度の高い証拠を得ることで、適切な初動と封じ込めを可能にし、被害拡大や二次被害を抑えます。
  • 法的手続き・訴訟の根拠資料:復元データを整然と整理したデジタルフォレンジック報告書を作成し、裁判・訴訟での証拠資料として用います。

証拠データ復元は単なる「救出」ではなく、調査・証明・保全を目的としたプロセスであり、技術的裏付けと真正性の維持(改ざんがないことの担保)が求められます。目的は事案により多岐にわたり、証拠隠滅への対処、誤操作の検証、機器障害の切り分けなどが含まれます。

証拠データ復元の種類

証拠データ復元には複数の分野が存在し、対象となる機器や環境ごとに専門的な技術が用いられます。代表的な分類は「コンピュータフォレンジック」「モバイルフォレンジック」「ネットワークフォレンジック」「データフォレンジック」の4つです。

  • コンピュータフォレンジック
  • モバイルフォレンジック
  • ネットワークフォレンジック
  • データフォレンジック

コンピュータフォレンジック

パソコンやサーバ、USBメモリなどに保存されたデータを復元・解析する技術です。ハードディスクやSSDなどを対象とした「ディスクフォレンジック」、メモリ上の情報を抽出する「メモリフォレンジック」といった細分化も行われます。削除ファイル、ログ、操作履歴など幅広い範囲の調査が可能です。

コンピュータフォレンジックについて詳しくはこちら>

モバイルフォレンジック

スマートフォンやタブレットから、写真・動画・通話履歴・アプリ使用履歴などを復元する手法です。さらに、GPS位置情報や通信ログ、意図的に削除されたデータの抽出にも対応し、日常利用に伴う多様な証拠を収集できます。

モバイルフォレンジックについては詳しくはこちら>

ネットワークフォレンジック

ネットワーク上を流れる通信データ(パケット)やアクセスログを対象に解析する技術です。マルウェア感染経路や不正アクセスの痕跡、被害範囲や通信履歴の復元を行うことで、攻撃の全体像を把握するのに役立ちます。

ネットワークフォレンジックについて詳しくはこちら>

データフォレンジック

特定のファイルや情報をピンポイントで復元・解析する技術です。メール、画像、動画、レジストリなど多岐にわたるデータが対象となり、改ざんや削除の有無を確認します。また、暗号化解除や退職者による不正調査、ログ解析なども含まれます。

近年ではクラウド環境やIoT機器、仮想環境を対象とした「クラウドフォレンジック」「IoTフォレンジック」なども登場し、調査対象はさらに広がっています。

証拠データ復元の流れ

証拠データ復元は、適切な手順を踏まなければ証拠性を失う危険があるため、体系的な流れに沿って進められます。一般的には「証拠保全」「データ復元」「解析・分析」「報告書作成・証拠提示」という4つのステップで行われます。

  1. 証拠保全
  2. データ復元
  3. 解析・分析
  4. 報告書作成・証拠提示

①証拠保全

まず最初に対象機器の利用を停止し、データの改ざんや上書きを防ぎます。専用ツールを用いてクローンを作成し、オリジナルデータの保全を行います。さらに、ハッシュ値を確認することで複製データとオリジナルの同一性を保証します。

②データ復元

次に、削除や初期化、障害で見えなくなったデータを復元します。専用ソフトや特殊機材を使って、ファイル・フォルダ・操作履歴などを抽出し、安全のため別媒体に保存します。

③解析・分析

復元データを詳細に調査し、操作履歴や関連ファイルを時系列で整理します。メタデータ抽出やログ解析、通信履歴の検証を通じて、不正アクセスや内部不正の痕跡を明らかにします。

④報告書作成・証拠提示

最後に、調査結果を報告書としてまとめ、裁判や社内調査に提出できる形にします。調査過程と結果、証拠の真正性を示すことで、法的証拠力を持つ資料として利用可能になります。

この一連の流れを適切に実施するには、高度な技術と専門知識が求められます。特に証拠保全が不十分な場合、証拠能力が失われてしまうため、専門家に依頼することが推奨されます。

証拠データ復元の費用相場

証拠データ復元の費用は、対象機器の種類や障害の状態、復元の難易度によって大きく変動します。軽度の論理障害であれば数万円程度で収まるケースもありますが、物理障害や大規模な復元作業になると数十万円から100万円以上かかることもあります。

機器種類費用の目安(税抜)
ハードディスク(HDD)約20,000円〜500,000円以上
SSD約30,000円〜500,000円以上
USBメモリ約10,000円〜200,000円以上
スマートフォン約20,000円〜300,000円以上
サーバー・RAID・NAS約50,000円〜1,000,000円以上
SDカード約10,000円〜200,000円以上
CD/DVD約5,000円〜50,000円以上

費用に影響する主な要素

証拠データ復元の料金は一律ではなく、次のような要因によって上下します。

  • 失われたデータの容量や種類(画像・動画・メールなど)
  • 障害の内容(軽度の論理障害か重度の物理障害か)
  • 復元作業の難易度や必要な工程数
  • 復元スピードの要望(緊急対応では追加料金が発生しやすい)
  • 証拠保全や報告書作成など付随サービスの有無

料金形態

費用の算定方法にも違いがあります。代表的なものは以下の2種類です。

  • 定額制:事前に金額が確定しており、追加料金が発生しない安心感がありますが、割高になる場合もあります。
  • 成功報酬制:データ復元が成功した場合にのみ料金が発生する仕組みで、失敗時の費用負担を抑えられるケースもあります。

このように、証拠データ復元の費用は幅広いため、まずは専門業者で初期診断・見積もりを受けることが重要です。状況によっては複数社の比較を行い、費用とサービス内容のバランスを確認するのが賢明です。

信頼できる証拠データ復元会社の選び方

証拠データ復元を依頼する際には、復元の精度やスピードだけでなく、証拠能力を損なわない体制や情報保護の信頼性も重要です。ここでは、会社選びで特に注目すべき4つのポイントを解説します。

  • 調査実績が豊富
  • セキュリティ認証を取得している
  • 調査完了までのスピードが速い
  • 無料相談や見積もり対応がある

調査実績が豊富

多様な案件や複雑な事例に対応した実績がある会社は、技術力と経験値の両面で信頼できます。特に、官公庁や大手企業からの依頼実績が公開されている場合は、客観的な評価を得ている証拠となり安心感が増します。

セキュリティ認証を取得している

ISO/IEC 27001やプライバシーマークといったセキュリティ認証を持つ会社は、情報管理に対する体制が国際的に認められている証です。復元依頼時に扱われるデータは機密性が高いため、この点は依頼先選びで欠かせません。

調査完了までのスピードが速い

証拠データ復元は時間との戦いでもあります。不正や事故による被害拡大を防ぐには、迅速な対応が不可欠です。緊急対応や即日復元など、スピード対応体制が整っているかを確認すると安心です。

無料相談や見積もり対応がある

初めて依頼する際は、費用や作業内容に不安を感じるものです。無料相談や初期診断を提供している会社なら、安心して依頼を検討できます。見積もりが明確で、追加料金の有無が事前に説明される点も信頼性を判断する材料となります。

これらのポイントを押さえて会社を選ぶことで、安心かつ効果的に証拠データ復元を進めることができます。特に重要案件では、信頼できる調査体制を持つ専門業者への依頼が推奨されます。

編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)

サイバー攻撃社内不正といった、幅広いインシデントに対してフォレンジック調査を行っている専門会社をご紹介します。

こちらの業者は、相談件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。もちろん法人だけでなく、個人のハッキングやサポート詐欺調査などの相談も受け付けています。

まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

デジタルデータフォレンジック

費用★見積り無料 まずはご相談ください
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サービスハッキング・不正アクセス調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など
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デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万9千件以上の豊富な実績があります。

規模が大きな調査会社でありながら、個人端末のハッキング調査不正アクセス調査などの実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。

ハッキング調査以外にも幅広い調査に対応しているだけでなく、ケースごとに専門チームが調査対応を行っているとのことで、高品質な調査が期待できます。さらに、警察への捜査協力も行っているなど、信頼がおける専門業者です

相談・見積りを無料で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。

証拠データ復元を依頼する際の注意点

証拠データ復元は、適切に対応しなければ証拠能力を損なうリスクがあります。誤った初動や不用意な操作によって復元が不可能になるケースもあるため、以下の注意点を押さえておくことが重要です。

  • 対象機器の使用を直ちに停止する
  • 自力での復元作業は避ける
  • 専門の調査会社に依頼する
  • 不用意に操作しない
  • 契約内容や料金体系を確認する

対象機器の使用を直ちに停止する

データを削除した直後に端末を使い続けると、データが上書きされ復元不能になる危険性があります。電源を切り、封印した状態で保管することが必要です。

自力での復元作業は避ける

個人で復元を試みると、証拠能力を失わせたり改ざんと見なされる恐れがあります。市販ソフトを使った復元も証拠保全が不十分になりやすいため、特に法的手続きで利用する場合は避けるべきです。

専門の調査会社に依頼する

デジタルフォレンジックの専門会社であれば、証拠保全からデータ復元、報告書の作成まで一貫して対応できます。警察や裁判で証拠提出を想定している場合は必須の対応です。

不用意に操作しない

調査前に不用意な操作をすると証拠が消えるだけでなく、状況が悪化する可能性もあります。また、興信所や探偵に依頼してもフォレンジック専門知識が不足している場合があるため、必ず専門性を確認してください。

契約内容や料金体系を確認する

見積もりや契約条件を曖昧なまま依頼するのは危険です。追加費用の有無や、成功報酬制かどうかを事前にしっかり確認し、トラブルを避けるようにしましょう。

これらの注意点を守ることで、証拠能力を保ちつつ確実な復元につなげることができます。特に重要案件では、迅速に専門会社へ依頼することが成功の鍵となります。

証拠データが利用される代表的なケース

証拠データ復元は、法的紛争や社内調査、犯罪捜査など幅広い場面で活用されます。ここでは、デジタルフォレンジック技術によって復元されたデータが具体的に利用される代表的なケースを紹介します。

  • 社内データの不正持ち出し・漏洩
  • 企業犯罪・カルテル
  • 労働事件(過労死・ハラスメント)
  • 横領・不正会計
  • サイバー攻撃・遠隔操作事件
  • 証拠改ざんの検証

社内データの不正持ち出し・漏洩

退職者や転職者が顧客情報や技術資料、営業秘密を無断でコピー・持ち出す事例があります。この場合、パソコンの操作ログ、外部記録媒体への転送履歴、メール送受信履歴などを復元・解析し、証拠を確保します。

企業犯罪・カルテル

企業間でのカルテルや不正取引の立証には、関係者間のメールやチャット、サーバー上のデータが証拠として利用されます。これらの記録は政府機関の捜査や民事訴訟における重要資料となります。

労働事件(過労死・ハラスメント)

労働時間や勤務実態を明らかにするため、パソコンの利用ログやメールのやり取りが復元・調査されます。特にパワハラや長時間労働を裏付ける証拠として活用され、労務トラブル解決に役立ちます。

横領・不正会計

横領や会計不正を疑う場合には、財務記録、会計ソフトのログ、関連するメールなどを解析し、不正支出の痕跡を確認します。調査により不正の時期や関与者を特定することが可能です。

サイバー攻撃・遠隔操作事件

外部からの不正アクセスやマルウェア感染の痕跡を調査することで、攻撃経路や手法、関与者を特定します。これにより被害範囲を明確化し、刑事事件やセキュリティ対策に役立ちます。

証拠改ざんの検証

重要な証拠が改ざんされていないかを確認するために、ファイルのタイムスタンプやプロパティを解析します。これにより証拠の真正性を担保し、裁判における信頼性を高めることができます。

これらのケースでは、デジタルフォレンジック技術によって復元・収集されたデータが、裁判や調査で極めて重要な証拠となります。

まとめ

証拠データ復元は、不正や事故、サイバー攻撃といった場面で真実を明らかにし、法的に通用する証拠を確保するための重要な技術です。対象はPCやスマートフォンからサーバー、クラウドまで幅広く、専用手順に沿って「証拠保全→復元→解析→報告」へと進められます。費用は障害の内容や機器の種類によって変動するため、事前に無料相談や見積もりで確認することが大切です。

信頼できる会社を選ぶには、実績・セキュリティ認証・対応スピード・相談体制の4点を重視しましょう。データが必要になった際は、まず機器を停止し、自力での復元を避けて、専門会社に早めに相談することが確実な解決への近道です。

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