「PCが故障して中のデータが見られない」「ハードディスクが読み込めなくなってしまった」そんな時、諦めるのはまだ早いです。原因を見極め正しい対処をすれば、中のデータを復旧できる可能性は大いにあります。
しかし、障害を放置してしまったり、誤った対処をしてしまうと、二度とデータを取り出すことができなくなってしまいかねません。この記事では、ハードディスクからデータを安全に取り出す方法から専門業者の選び方を解説します。
本ページには広告が含まれています。本コンテンツ経由で商品・サービスの申込みがあった場合、企業から送客手数料を受け取ることがあります。 |
ハードディスクの種類・特徴
ハードディスクとは、パソコンのデータを保存する部品です。HDDやハードディスクドライブとも呼ばれたりします。用途別に三つに分類して以下で説明していきます。
①内蔵ハードディスク
内蔵ハードディスクとは、端的に言うとパソコンの内部に組み込まれているものを指します。一般的にハードディスクといった場合は内蔵ハードディスクのことを指す場合が多いです。
②外付けハードディスク
外付けハードディスクとは、その名の通りパソコンに内蔵しているハードディスクではなく、パソコンの外に設置し、USBケーブルなどで接続して使用するハードディスクのことです。
③ネットワーク接続ハードディスク(NAS)
その名の通りネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスクです。ネットワークに接続された記憶装置という意味で、「NAS(Network Attached Storage)=ナス」という略称で呼ばれます。
ハードディスク故障の二つの原因と注意点
上記でハードディスクの種類を紹介しましたが、内部構造自体は大きく変わりません。故障の原因に関しては「論理障害」と「物理障害」の二つに分類でき、故障原因によってデータの取り出し方も大きく変わってきます。
①論理障害とは
論理障害とはハードディスク自体の故障ではなく、保存されているデータの破損によって生じる障害のことです。
論理障害では下記のような症状が機器に発生します。
- PC起動時にエラーメッセージが表示される
- 画面が真っ暗になる
- 勝手にファイル名が書き変わる
- 青い画面が表示される
- ファイルやフォルダが開けない
この場合はHDD自体は正常に起動することが多いため、自分でHDDを取り出してデータ復旧を試みる人も多いでしょう。しかし、この状態でデータのコピーを行った際に誤ってフォーマットをしてしまったり、データを上書きしてデータが復旧できなくなってしまうケースが多発するため注意が必要です。
②物理障害とは
物理障害とはハードディスクそのものが故障しているときに発生する障害です。
下記のような症状が機器に発生します。
- 上記論理障害と同様の症状
- カチカチと異音がする
- 焦げた臭いがする
物理障害の場合、復旧作業は専用の設備で行います。個人で対応可能な範疇を超えるため、データの復旧作業は業者への依頼が必要になります。
HDD故障時のNG行動
必ず症状が確認できるわけではないので専門的な知識や必要な設備がなければ、故障原因を正確に診断することはできません。
故障原因に対して間違った対処をしてしまうと、二度とデータを復旧できなくなってしまう恐れもあるのでご注意ください。特に以下の3つの行動は避けるようにしてください。
①通電し続けるのはNG
ハードディスクが故障した状態で通電しつづけると、内部部品が不正な動作をしつづけるためさらに状態が悪化します。
②PCの電源のON,OFFを繰り返さない
ハードディスクにとっても最も負荷が高いのがパソコンの電源をオンオフする時なので極力控えましょう。
③分解はしてはいけない
ハードディスクはとても精密な機械であり、少しでも内部に塵やほこりが入ってしまうと、データを取り出せなくなる恐れがあります。絶対に自分で解体してはいけません。
ハードディスクの故障原因や注意点に関してもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ハードディスクからデータを取り出す方法と選択基準
ハードディスクの障害の状況や、何を重視するかによって、データを取りだすための適切な選択も変わります。
データ復旧ソフトを利用する
データ復旧ソフトは無料のものから有料のものまで数多く販売されています。これらは専門の業者より費用を安く抑えることができるというメリットがあります。
ただし、デメリットとしては「論理障害にしか活用できないこと」「復旧率が低いこと」「場合によっては機器の症状を悪化させデータを破損させてしまう恐れがあること」があげられます。
最悪、保存されているデータが消えてしまっても特段問題ない場合にかぎり、復旧ソフトを使用しましょう。無料ソフトも有料ソフトもネット上で検索しインストールすることが可能です。
専門業者へ相談する
もっとも確実な方法はデータ復旧の専門業者に相談することです。特に技術力のある業者では、経験を積んだ専門のエンジニアが、故障原因を正確に診断できるほか、復旧にまつわる設備も充実しています。
絶対になくなっては困るデータの場合は業者に相談しましょう。一部の業者では、機器の不良箇所を判断する初期診断や見積りの取得まで無料で受けることができるため「確実にデータを取り戻したい」という方は、一度データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
データ復旧業者を選ぶ際のポイント
なお、データ復旧業者は国内だけでも100社以上あり、専門の業者だからといって充分な設備や人員があるとは限りません。業者によっては、設備を揃えておらず復旧ソフトを使っているだけのケースも多いです。業者を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
①復旧率
一番重要なのは大切なデータを復旧できるかどうかです。
たとえば、データ復旧率が高い業者は詳細な実績数字と根拠をサイト上に掲載しています。こういった数字は「算出根拠」が示せないと掲載できないため信頼できます。一方で復旧率が低い業者はそもそも数字を公開していないケースが多いです。
②設備
復旧に必要な部品や設備を自社で用意できていない業者は、復旧作業を外注するため時間がかかってしまったり、輸送の際に機器が破損してしまうリスクがあります。自社内で復旧作業を行う設備と人員を揃えているかを見極めたほうがいいでしょう。
③相談実績
多くの相談実績を持つ業者は、データ復旧のノウハウが蓄積されています。
実際に故障原因を正確に特定し適切な復旧方法を選択するためには、膨大なデータが必要になるので、相談実績は業者に蓄積されたノウハウの判断材料にすることができます。なお、データ復旧業者についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。
おすすめのデータ復旧業者
専門業者に依頼すると決めても、数ある業者の中から何を基準に選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで、おすすめのデータ復旧業者を紹介します。
今回おすすめするデータ復旧業者は「デジタルデータリカバリー」です。
おすすめ理由は次の通りです。
- 安心の実績:14年連続国内売上No.1/復旧率最高値95.2%/累計41万件以上の相談
- スピードの速さ:対応の約8割が48時間以内に復旧完了
- セキュリティ:国際規格ISO・ISMS・Pマーク取得・空港レベルのセキュリティゲート
また、法人/個人を問わず、“無料”で相談・診断・見積りができ、24時間365日受付が可能です。データ復旧が必要な場合は、まず業界大手のデジタルデータリカバリーに電話かメールで問合せをしてみましょう。
- 対象機器
RAID機器(NAS・サーバ)・ハードディスク(パソコン)・外付けHDD・USBメモリ・ビデオカメラ・SSD・SDカード・microSDカード・スマートフォンなど
まとめ
ハードディスクの故障原因やデータ復旧方法、業者の選び方について紹介いたしました。
故障したハードディスクからデータを復旧させるためには、どれだけ早く適切な対処をとったかどうかが重要になってきます。もし保存したデータを確実に救出したい場合は、個人での復旧・修復作業はなるべく控えたほうがいいでしょう。ハードディスクが故障したり、異常を感じた際は速やかに電源を落とし専門の業者に相談しましょう。